アメリカの警察集団の写真の上にBlack Man's Death in Police Custody Sparks Protests, Clashes in Dozens of US Citiesの印字

Europe

黒人差別デモ世界に拡がる【英語ニュースで読む】

”Black Lives Matter” 警官が黒人男性を道路で拘束し死なせてしまった事件から始まったデモ。アメリカ国内だけでなく、世界中に拡がっています。

US Race Solidarity Protests Erupt in Cities Worldwide

『アメリカの人種連帯の抗議は世界の都市で勃発した』

今日はVOA NEWS June 01, 2020の英語記事です。
英語ニュースから、黒人人種差別撤退のデモの世界的な様子を見てみましょう。



English News

Protests have erupted in cities around the world in solidarity with the Black Lives Matter demonstrations in the United States.

In central London, demonstrations turned violent Sunday as police tried to clear a road junction outside Parliament. Police made 23 arrests. Protesters accused the police of triggering the violence, an accusation that authorities denied.

Vocabulary

solidarity with ~:~との連携

Black Lives Matter「黒人の命も、他の命と同様に大事なんだ」という意味

central London:ロンドンの中心部:たくさんのビルがあって、人口が密集していて、地代が高くて、昼間の人口が多くて、地方、イギリス国家、世界の施設がある地域の事をいう。はっきりとした境目はない。

junction:交差点

Parliament:英国議会,下院.


Sentenceを分解して訳してみましょう

Protests have erupted in cities around the world

in solidarity with the Black Lives Matter demonstrations in the United States.

 

In central London, demonstrations turned violent Sunday

as police tried to clear a road junction outside Parliament.

Police made 23 arrests.

Protesters accused the police of triggering the violence, an accusation that authorities denied.

【英語訳】

アメリカの「黒人の命も大切だ」のデモに共感を抱いて、抗議者たちは世界中の街に現れた。日曜日にロンドンの中心部で、警察がイギリス議会の外の交差点を一掃しようとしたときに、抗議デモは暴力へと変わった。警察官は、23人を逮捕した。抗議者たちは、警察から暴力を仕掛けてきたと非難しているが、警察側は、その申し立てを否定している。

人種差別への抗議デモ世界に拡がる

ミネソタ州のBlack Lives Matter

5月25日、ミネソタ州で起きた、46歳の黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd )さんを警官が拘束し、道路にねじ伏せて死亡させた事件で、全米に抗議デモが起きている。「黒人の命も大事だ」”Black Lives Matter” の抗議は、全米だけではなく世界中に広がっている。

ロンドンでおきた”Black Lives Matter”

数百人の人がロンドン中心部(Central London)のトラファルガー広場(Trafalgar Square)に集まった。デモ参加者は「ジョージ・フロイトの名前を言おう」 “George Floyd, Say His Name.” と叫んでいる。また、アメリカ大使館(U.S. Embassy )の前の行進では「息ができない」“I Can’t Breathe” と叫んだ。



今回のデモのきっかけとなった黒人男性はそもそもなんで逮捕されたのか?

“I Can’t Breathe” とは、ジョージフロイドさんが警察に捕まえられて殺されたときの最後の言葉だった。ジョージ・フロイドさんは、偽札(counterfeit bank note)を使った疑いで逮捕された。

警官のデレク・ショービン(Derek Chauvin) は、フロイドさんを逮捕した時、膝でフロイドさんの首を8分以上も抑えつけていた。フロイドさんは手錠にかけられ、地面にうつむきになっていた。

 Minneapolis police officer Derek Chauvin kneeled on his neck for more than eight minutes as Floyd lay handcuffed and prone on the ground after he was arrested on suspicion of using a counterfeit bank note.

その様子がSNSで拡散され、問題となった。

 

デレク・ショービン元警察官は、逮捕され、第3殺人罪と過失致死で起訴された。

Chauvin was arrested Friday and charged with third-degree murder and manslaughter.

 

ロンドンの人たちの主張

同様のデモは、南部のロンドン郊外でも起きている。

「警察による横暴(brutality)はロンドンでも起きている。特に若い黒人は、黒人と言うだけで、逮捕の的になる。」と抗議者は言う。

 

ベルリンでも

ベルリンでも、”Black Lives Matter” を掲げる人たちが、週末に数百人集まった。

ニュージーランドでも

ニュージーランドの最大の都市であるオークランド(Auckland)や、首都のウェリントン(Wellington)でも、数千人の人が、月曜日に集まり、アメリカの抗議活動との連帯を示した。

Black Lives Matter とは

Black Lives Matter「黒人の命も大切だ」BLM

2013年、トレイボン・マーティン射殺事件をきっかけに起きた抗議運動から始まっている。

トレイボン・マーティン射殺事件とは、フロリダ州で黒人の高校生トレイボン・マーティンさん(17歳)が白人警官ジョージ・ジマーマン(27歳)に射殺された。2人は口論の後、白人警察官が丸腰のマーティンさんを射殺したのだが、警察官は、罪に問われなかった。この事件のあと、Black Lives Matter「黒人の命も大切だ」として人権運動が全米に広がった。

白人警官による黒人殺害事件は、その後も米国でしばしば繰り返され、そのたびにデモをはじめとする抗議活動が行われてきた。この運動は、特に白人警官による無抵抗な黒人への暴力をはじめとする人種差別の撤廃を訴えるものである。

このニュース記事のミネアポリスの、警察官による黒人男性の死亡事件では、フロイド氏の「息ができない(I can’t breathe)」という訴えに警察は耳を傾けなかった。現場の様子を記録した映像がSNSで拡散され、「#Blacklivesmatter」として抗議活動が世界に広がっている。

 

All Lives Matter:「みんなの命が大切だ」

Black Lives Matterに対抗して、「黒人だけが大切なのではない。逆差別だ」という意向を強調している言葉。黒人が差別されている現実がわかっていない言葉として、批判されることが多い。

 

Blue Lives Matter:「警察の命も大切だ」

Blue は警察を意味している。暴徒によってファーガソンの警官2人が襲撃を受け、警官の人権を主張するもの。

 

今、お昼のニュースでは、今回のデモに対しアメリカのトランプ大統領は、「デモ鎮圧のために、軍を派遣する」と表明したそうです。



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