スウェーデンの新型コロナでの死者数グラフ

Europe

スウェーデンの独自のコロナ対策は成功か?失敗か?

スウェーデンはコロナ感染対策で世界の中でも唯一ともいえる独自路線を歩んでいます。死亡率が上昇するにつれ批判も出ていますが独自路線をこのまま突き進めるようです。

スウェーデン・コロナでロックダウンをしない独自の対策

スウェーデンは初めからゆるいコロナ対策だった

スウェーデンは他の国々と違って、新型コロナウイルス感染症対策で厳しいロックダウンなどは実施してきませんでした。

小中学校は休校になっておらず、例え家族に感染者が出ても、その家庭の子供は学校に行くことができます。買い物やレストランでの食事、理美容室の利用(get haircuts)も認められています。

集会も50人以内ならば認められているのです。

スウェーデンでは、「不要・不急な旅行を避ける」「70歳より上の人や具合の悪い人は家にいる」「なるべく家で仕事をする」などの要請を、強制力ではなくて、国民が主体的に守るようになっているとのことです。

 

スウェーデン国民にはおおむね支持されている対策

4月に行われた世論調査(polling)では、強い強制力で政府が国民の行動を制限するやり方よりも、個人の責任で、国民それぞれが物理的に距離をとる方法(physical distancing guidelines )を守るウェーデンのやり方を国民は支持していたとのことです。

 

緩い規制でもコロナを抑え込めるはずであった

死亡率・感染率についても、4月の「英保ニュースを読もう!」で載せたように、4月の段階では、スウェーデン当局によると当時、「死亡数は1,200を超えてしまったが、感染のピークに近づいているのではないか」という見方でした。

スウェーデンのコロナ対策のリーダー、スウェーデン公衆衛生局の疫学者( epidemiologist)タグネル氏によると、「コロナ感染者の数は減り始めている。楽観的に用心深く見ている」“cautiously positive”とのことでした。

タグネル(Anders Tegnell)氏は、「スウェーデンのやり方は、感染拡大のペースを抑えることにより、病院に重篤者が殺到する(overwhelmed)事態を避けるものである。イギリスやデンマークが感染爆発が起こる前に立てていた施策のように、このウイルスに対する抗体を急速に国民の体の中に作ろうと知るものではない。長期戦を見込んだ作戦だ。」といいます。

 

スウェーデンの人口密度や一人暮らし世帯の多さが感染拡大を抑えている

スウェーデンの緩いコロナ対策でも、何とか感染を抑えられているのは、スウェーデンの人口統計的な要素(demographic profile)のおかげだとみている専門家もいます。スウェーデンの50%以上の世帯は独り暮らし(single-person)であり、1平方キロメートルに約5人という人口密度は、イギリスの259人、イタリアの205人に比べると圧倒的に少ないのです。

 

スウェーデンのゆるい規制は世界の科学者たちからは批判されている

このゆるいスウェーデンのコロナ対策は様々な国の科学者の批判の的(under fire)になっているとのことです。

22人の医師、ウイルス学者や研究者たちは、スウェーデンの公衆衛生局を批判し、

「スウェーデンの新型コロナウイルス対策はすぐに変えるべきである。ウイルスが拡がるにつれ社会的距離(social distance)は必要になる。学校とレストランを止めろ。高齢者にかかわる仕事をしている人は、適切な防御装置(adequate protective equipment)を身に着けるべきだ。家族内で感染者が出たら、家族全員を検査して必要ならば隔離す(quarantine )べきだ。政府は、国民生活に介入す(intervene)べきなのだ。ほかに手はない。」と訴えていました。

タグネル氏は批判に対し「他の北欧諸国(Nordic countries)とは違い、スウェーデンは老人ホームでの感染拡大がみられている。他の諸国とは感染者の増加の様子が違う。」と反論しています。

疫学者(epidemiologist)のタグネル氏は、「世界は、コロナにより今まで経験のない領域に突入している。短期的にはスウェーデンの感染者が増えることもあるだろう。しかし、他の厳しい都市封鎖をしている国々は都市封鎖を解除したとたん、感染の再爆発が起こりうる。スウェーデンにはそのような再爆発はない。」と言っています。

5月21日現在で死者が4000人に迫る・スウェーデン

スウェーデンモデルは、世界から注目されていましたが、ここに来て、感染率は増加し、5月21日現在で4000人近い死者(death toll)が出ており、スウェーデンの中での不安(nervousness)が増しているようです。

スウェーデン方針の背後にある理論は、持続可能性(sustainability)であるとスウェーデンの疫学者(epidemiologist)であるアンドレ・タグネル氏は言います。彼はテレビ番組によく登場するので、多くのスウェーデン人の中で、人気の的(cult-figure)になっています。

「我々は持続できること(sustainable)を大事にしている。スウェーデンの人は、我々の予防対策を守ってくれている。いったんロックダウンをしてしまうと、その厳しい方法を解除するのはとても難しい。」とタグネル氏は言います。

スウェーデンのコロナ対策は成功か失敗か

スウェーデンの方針はうまくいっている(working)かどうかの意見は、分かれる(divid)ところでもあります。

グローバル・ヘルス・プログラム のScott Rosensteinさんは、新型コロナウイルス感染による死亡者人数と感染者の曲線(trajectory )を見ると、スウェーデンのコロナ政策は失敗したとみるべきであると言います。

今週の人口当たりの死亡人数(death toll)はスウェーデンがヨーロッパの中で最も高くなっています。スウェーデンの近隣の北欧の国では、例えば、デンマークはコロナ感染予防のために厳しい規制を早期から行っていますが、大流行を迎えることなく感染も収束しそうです。またデンマークはスウェーデンよりもずっと多くの感染検査を実施しています。

老人ホームで親を亡くした子らがスウェーデン政府に抗議

スウェーデンでのコロナウイルスの死者は、ほぼ半分は老人ホーム(care home)で起きています。
スウェーデンの議会(Parliament)の前では、『被害者』, victims’ と自称する関係者が、愛する家族の死に哀悼をささげました。彼らは、自分たちの家族は、「助けもなく死んだのだ」と訴えています。

自分の父親を新型コロナウイルスで亡くしたMirrey Gourieさんは、「どうして、政府は、国境を閉鎖するなどしてパンデミックから市民を守らなかったのか。」と訴えています。

“Why didn’t they protect the citizens by closing the borders, by protecting the people against the epidemic?” asked Mirrey Gourie, who set up the memorial after losing her father to COVID-19.

 

コロナ対策の成績を付けるには時期尚早

「結局、どの方法が正しかったのかを判断するには時期尚早だ。我々は、歴史的な経験やモデルを参考にしている。しかし、それぞれの国は、それぞれの方法を模索している。互いに学びあうことが大切だ。」とオックスフォード大学の地Peter Drobac博士は言います。

Ultimately, it is too early to tell who has gotten it right. We’re relying on some historical experience, some modeling. But to an extent, all countries are kind of experimenting with different methods of safely opening up. And I think we have to be very careful in trying to learn from one another.

 

経済的をとるか感染防止をとるかのtrade-offs

スウェーデンの経済的ダメージは、他のヨーロッパの国に比べて少ないのですが、死亡人数は多い。経済が感染予防か、どちらを選ぶのかの交換(trade-offs)討論(debate) は、パンデミックによる死者が増えるにつれ強まり(intensify )そうです。

 

そう言えば

新型コロナウイルス感染症への対応。各国ともに特徴があり興味深いです。日本の対策もかなりユニークであると世界からは見られているようですが、何とか収束しそうで、まずは一安心です。

今後、どの国のどの対策がよかったのか?など検証されると思います。そうすることでさらに経験が増して、感染症対策がより的確にできるようになると思います。

今日も「英語ニュースを読もう!」をお読みくださいまして、ありがとうございました。

一緒に英語の勉強をがんばりましょう。 🐷❤ 



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