水田の写真

Japan

塩害に強いイネの品種を開発

みなさんこんにちわ。「英語ニュースを読もう!」です。今日も世界のニュースを英語で読んで、英語の勉強をいっしょにがんばっていきましょう🎵🐷

高波や台風で塩による農作物の被害がおきます。地球温暖化の影響で今後は塩害が増すと予想されているそうです。

そんな中、塩に強いイネの遺伝子を発見したというニュースです。

さっそく見てみましょう。

Japanese scientists develop salt-resistant rice variety

『日本の科学者・塩に耐性のあるコメの品種を開発』

今日の英語ニュース

A Japan-based team of biology scientists has developed a new rice variety through genetic improvement in an attempt to increase crop yields in a salty paddy field.

The team, led by the National Agriculture and Food Research Organization, has said it succeeded in finding a gene that determines the angle of root growth, hoping the discovery will lead to more new rice varieties amid the growing risk of salt damage as a result of frequent high tides and typhoons due to global warming.

英語ニュースの訳

日本に拠点を置く生物学者のチームは、塩分を含む水田で収穫高を増やすために、遺伝子改良で新しい米の品種を開発してきた。

そのチームは、農研機構によって先導されているが、根の成長する角度を決定する遺伝子を見つけることに成功したと言った。その発見は、地球温暖化でたびたび起こる高波と台風による塩害の危機が深刻になっている中で、より新しい米の品種につながるだろうと期待がある。

※ここでのhopingは分詞構文です。分詞構文には、「~しながら」 「~のとき」 「結果として~だ」 「~の後に」「~なので」などの意味があります。ここでは、hopingを挟んで、前後の文の内容が同じ時間帯で起きている「~しながら」 「~のとき」という感じで訳してみました。長いので2つの文に分けて訳してみました。

Vocabulary

genetic improvement:遺伝子改良

rice variety:稲の品種

yield:収穫高

salty:塩気のある

paddy field:水田

National Agriculture and Food Research Organization:「国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構」=農研機構=農業と食品産業の発展のため、基礎から応用まで幅広い分野で研究開発を行う機関。

led:lead-led-led:導く・先導する

根が土表面に伸びれば塩害が少なくなる

 

 

塩害に強いイネのイメージ図

図1.塩害水田のストレス環境と根の形との関係(イメージ図) 産総研より

塩害水田での稲の生育不良の主な原因は、塩による直接の害とともに土壌の物理性の悪化で起こる酸欠です。酸欠状態の土壌でも地表面には酸素があることから、地表根を形成する水稲では、一般的な水稲に比べて多くの根に酸素が供給されるため、塩害水田における被害が軽減されると考えられます。

 

国立農業食品研究機関が率いるチームは、根の成長の角度を決定する遺伝子を発見することに成功し、塩害に対して強い新しいイネの品種につながると望みをかけている。。

遺伝的に改良された米は、塩分を含む水田で収穫の15パーセントの増加があった。一方、通常の水田では生育成績に差は見られなかった。

根が地表近くの浅いところに伸びれば(Shallower roots)、必須栄養素であるリン(phosphorus)を取り込むのに有利であると言われており、この方法は貧困に苦しんでいる国や地域の肥料が手に入りにくい農家に有益である。

さらなる研究と実験により、塩害に強い品種が開発され、自然災害の脅威にさらされている世界の農家を助けるだろう。

今日も「英語ニュースを読もう!」をお読みくださりありがとうございました。
一緒に英語の勉強頑張りましょう。



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