BBC NEWS では、アボジリニと呼ばれるオーストラリアの先住民に対し警察や司法が不当な扱いをしていることをとりあげています。アボジリニの人々の歴史的背景や厳しい現実なども記事の中に描かれていました。
この記事は、長いので、数回に分けて紹介しています。今日はその3回目です。
アボリジニへの警察の横暴|オーストラリア①
アボリジニへの警察の横暴|オーストラリア②
目次
今日の英語ニュース
The forcible removal of indigenous children from their families was a result of various government policies of assimilation which assumed black inferiority and white superiority.
The objective of these policies was for indigenous people to be allowed to “die out” through a process of natural elimination, or where possible, be assimilated into the white community.
“We still see the repercussions of that in the over-policing of our people, in the systemic discrimination that still exists.”says Ms Moore.
【今日の英語ニュースの訳】
先住民の子供を家族から強制的に引き離したのは、黒人は劣等で白人は優越とした政府の様々な同化政策から起きた。
先住民にとってこの政策は、自然淘汰の道をたどって「死に耐える」ことが許されるか、または可能であれば、白人のコミュニティーに同化されるかを意味した。
「現在も続く構造的な差別のもとで先住民を過剰に逮捕することの影響がいまだにある。」とムーア氏は言う。
Vocabulary
forcible:【fˈɔɚsəbl】(フォーシブル):強制的な・有力な
assimilation:【əsìməléɪʃən】(シュミレイション):同化・融合
inferiority :【ɪnfì(ə)riˈɔːrəṭi】(インフェリオリティ):下位・劣等
superiority:【sʊpì(ə)riˈɔːrəṭi】(スーペリオリティ):優越・卓越・優勢
objective :【əbdʒéktɪv】(オブジェクティブ):目的・目標
repercussion:【rìːpɚkˈʌʃən】(レパカッション)(ある事件・行動などのかなり後まで残る)影響・反響
discrimination:【dɪskrìmənéɪʃən】(ディスクリミネイション):差別
親から強制的に引き離された世代
オーストラリアにおける同化政策
18世紀後半からイギリス人がオーストラリアに定住し(settle)、オーストラリア先住民族の虐殺(massacre) 、投獄(incarceration)・隔離(isolation)などがおこなわれた。
イギリス人がオーストラリア先住民に対して行った政策の一つに同化政策がある。1970年代まで、警察は、オーストラリア先住民の子供を強制的(forcible)に連れ去り、白人の家族に養子にしたり(adopt)、施設(institutions)に入れたりした。オーストラリアの児童隔離政策によって家族から引き離され子どもたちは「盗まれた世代」(Stolen Generations)と呼ばれている。
盗まれた世代
オーストラリアの同化政策の目的(objective) は、先住民を白人コミュニティに同化させる(assimilate )または、自然淘汰を通じてオーストラリア先住民を絶滅させることにあった。
オーストラリア先住民への構造化された差別
オーストラリア先住民族であるアボジリニやトレス諸島民が、不平等な扱いを受けていることは、平均余命や雇用率、学校教育や刑務所服役など様々な面から見てあきらかだ。例えば、1962年まで連邦議会選挙の投票権は、先住民族には与えられてなかった。「オーストラリア先住民は長い間、意図的に政治の末端に追いやられていた。」
先住民コミュニティーが抱える現状
オーストラリア先住民であるキーナン氏は、自分が育ってきた先住民のコミュニティーは、「麻薬を使用する人はたくさんいる。犯罪も多い」と言う。
しかし、多くの若者たちは、自分らの将来が先祖の過去とは違うものになることを望んでいる。
キーナン氏は「私は先住民のコミュニティに戻って、希望があることを示したい。」と言っている。




