世界中に広まった新型コロナウイルス。ウイルスが市中で蔓延しているかどかうか、私たちが最も知りたいところです。のどや鼻の粘膜を調べる、血液を調べるなどの検査方法は報道されてきましたが、今日は、下水道からコロナウイルスを検出し予防に役立てようとする東京都のニュースです。
さっそく英語ニュースで見てみましょう。
目次
英語ニュース
The Tokyo Government Wednesday began a study into whether sewage samples can be used to detect signs of a spread of novel coronavirus infections.
To prepare for an expected second wave of COVID-19 infections, the metropolitan government aims to establish a method to analyze sewage for the virus in cooperation with the Japan Society on Water Environment.
Similar research has already started in the United States and France.
英語ニュースで出た英単語の意味や解説
sewage:【suːɪdʒ】(スーイジ):下水 ※発音に注意してください。
prepare:【prɪpéɚ】(プリペア)備える・準備する・用意する
metropolitan:【mètrəpάlətn】(メトロポリタン):首都の、大都市の
in cooperation with~:~と協力して・~と提携して・共同して
Japan Society on Water Environment:公益社団法人日本水環境学会:水環境に関連する分野の学術的調査や研究、知識の普及、健全な水環境の保全と創造への寄与、学術・文化の発展への貢献を活動目的としている。
英語ニュースを分解して訳してみましょう
The Tokyo Government Wednesday began a study
東京都は、水曜日(5月13日)に研究を始めた
into whether sewage samples can be used
下水のサンプルが使えるかどうか
to detect signs of a spread of novel coronavirus infections.
新型コロナウイルス感染の拡がりの兆候を探し出すために
英文訳1
東京都は5月13日に下水のサンプルで新型コロナウイルス感染拡大の兆候が検出できるかどうかの研究を始めた。
To prepare for an expected second wave of COVID-19 infections,
予想されている新型コロナウイルス感染症の流行の第2波への準備をするために
the metropolitan government aims to establish a method
首都東京都は方法を確立するつもりである
to analyze sewage for the virus
ウイルスについて下水を分析するために
in cooperation with the Japan Society on Water Environment.
公益社団法人日本水環境学会との協力のもとに
英文訳2
東京都は、新型コロナウイルス感染症の予測される第2波への準備のために、下水中のウイルスを分析する方法を公益社団法人日本水環境学会との協力のもと確立するつもりである。
Similar research has already started in the United States and France.
英文訳3
同様の調査は、すでにアメリカやフランスで始まっている。
英語ニュースによりますと
下水からコロナ採取~第2波に備えて
東京都は、水曜日、下水(sewage)サンプルを使用して新型コロナウイルス感染症COVID-19の拡大の兆候(sign)を検出できるかどうかの研究が始まった。
予想される(expected)COVID-19感染の流行の第2波に備えるために、東京都は日本水環境学会と協力して、下水からウイルスを分析する(analyze)方法を確立する(establish)つもりだ。
東京都は15か所の下水処理場(sewage treatment plants)で、週に一度、300ミリリットルの処理済み下水サンプル(treated sewage sample)および未処理の下水サンプル(untreated sewage samples)を収集する。
東京都は13日に、報道機関の立会いの下、芝浦水再生センターでサンプルを収集した。
下水の分析方法が決まるまでコロナのサンプルは保管
東京とは、コロナウイルスを抽出して分析する方法が確立されるまで、サンプルを凍結して保管するとのこと。
研究用のサンプルは、コロナウイルスの緊急事態が解除されるまで収集される。
下水からコロナを検出する方法、他の国では?
同様の研究(research)は、米国とフランスですでに始まっている。
下水道採取でコロナ感染の危険は?
都の当局者によると、世界保健機関が感染者からの糞便は感染リスクが低いと報告しているので、下水採取による感染のリスクは低いと考えている。
そう言えば
新型コロナウイルスは尿や便からも検出されるそうです。その地域の感染の様子が下水でわかれば、コロナ対策の指針を決めるのに役立ちますよね。この下水のサンプルがどのように使われるのか、今後のニュースが楽しみです。