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Abenomics under heavy fire after dodgy data hid apparent drop in wages across Japan in 2018
『アベノミクスはひどい攻撃を受けている 不正なデータは2018年の日本の賃金の明らかな下降を隠したから』
みなさんこんにちわ。参議院予算委員会で、厚生労働省による賃金統計の改ざんが追及されています。アベノミクスで景気は過去最長に上向きだと最近ニュースで言っていましたが、景気の一番の指標になる賃金統計の信憑性が怪しくなると、アベノミクスは、本当は成功だったのか、失敗だったのかもわからなくなります。
今日のニュースは、そんな記事です。
6.February 2019 Japan Times より
今日のSentence
Last month the labor ministry admitted it had secretly revised the statistical methods used for the monthly wage survey — one of the most fundamental statistics used to gauge the nation’s economic status — from January last year. The adjustment led to sudden spikes in nominal wages throughout 2018.
The revelations have prompted speculation that Abe’s government may have intentionally manipulated statistical formulas to boost nominal wage data and thereby trumpet the success of — or hide a failure of — Abenomics, according to opposition lawmakers. Abe has strongly denied the allegation.
Vocabulary
labor ministry:労働省
secretly:秘密に・こっそり・内密に
revise:【rɪvάɪz】(リバイズ):改ざんする・変更する
statistical method:統計的手法
gauge:【géidʒ】(ゲイジ)測る・測定する・判断する
adjustment:【ədʒʌ́stmənt】(アジャストメント):調節・調節
spike:【spáik】(スパイク)急上昇
nominal wage:【nɒmɪn(ə)l wéidʒ】:(ナミナル ウェイジ):名目賃金
prompt:【動詞】駆り立てる /【形容詞】即座の
speculation:【spèkjəléiʃən】(スペキュレイション):憶測・予測
intentionally:【inténʃənəli】(インテンショナリ):わざと・故意に
manipulate:【mənípjʊlèɪt】(マニピュレイト):操作する・操る・改ざんする
formula:【fɔ́ːrmjələ】(フォーミュラ)公式
trumpet:大げさに叫ぶ・吹聴する・言い広める・(楽器の)トランペット
allegation:【æ̀ləgéiʃən】(アリゲイション)申し立て
Sentenceを分解して訳してみましょう
Last month the labor ministry admitted
it had secretly revised the statistical methods used for the monthly wage survey
— one of the most fundamental statistics used to gauge the nation’s economic status —
from January last year.
The adjustment led to sudden spikes in nominal wages throughout 2018.
【英文訳】
先月労働省は、毎月の賃金の統計調査手法を、昨年の1月から非公開で改訂した事を認めた。その賃金の調査は、国の経済状況を測るのに最も基礎的な統計である。その調整は、2018年の名目賃金に突然の急上昇をもたらした。
The revelations have prompted speculation
その改定は、憶測を駆り立てた
that Abe’s government may have intentionally manipulated statistical formulas
(その憶測とは)安倍政権は、意図的に統計的手法を操作したのではないかという
to boost nominal wage data
名目賃金を押し上げる目的で
and thereby trumpet the success of — or hide a failure of — Abenomics,
そして、その結果、成功を吹聴するために―または失敗を隠すためにーアベノミクスの
according to opposition lawmakers.
野党議員によると。
Abe has strongly denied the allegation.
安倍首相は、強くその申し立てを否定した。
【英文訳】
安倍政権は、名目賃金を押し上げる目的で意図的に統計的手法を操作し、またそれにより、アベノミクスの成功を吹聴できた―または失敗を隠すことができたとのではないかーとの憶測を駆り立てると野党議員は言った。安倍首相は、強くその申し立てを否定した。
記事によりますと
先月、厚生労働省は、毎月の賃金の統計手法を、昨年の1月から非公開で改訂した事を認めた。その賃金統計は、国の経済状況(economic status)を測るのに最も基礎的な(fundamental)統計である。
その統計手法の改定(revise)により、2018年の名目賃金(nominal wage)は急上昇(spike)を示した。
安倍政権は、名目賃金を押し上げる目的で意図的(intentionally)に統計的手法を操作し(manipulate)、またその結果、アベノミクスの成功を吹聴(trumpet)できた―または失敗を隠すことができたということではないかーとの疑惑がおきている。
安倍首相は、強くその申し立て(allegation)を否定した。
アベノミクスは、日銀による金融の超緩和政策(ultraloose monetary policy)によって、持続的にインフレを年に2%起こし、停滞していた日本経済を生き返らせた(reinvigorate)として、繰り返し報告されてきた。
それを支えるために、賃金の上昇は不可欠(prerequisite)であると言うのが、アベノミクスの理論だ。
しかし、その最も基本的な賃金の調査が、内緒で改訂されたことで信頼が崩れている。
野党議員の質問に対し、根本厚生労働大臣は、政府はすでに昨年の実質賃金(real wage)は公開して(publicize)いる。それについては、前年度よりも0.05%のマイナスであったと答えている。
しかし、ロイター(Reuters) が試算した実質賃金の低下は0.4%で、野党の試算では実質賃金の低下は0.53%と、いずれも厚生労働省が出した0.05%のマイナスよりもかなり低くなっている。
そう言えば
根拠の基にある統計が間違っていたら、すべての論理が成り立たなくなってしまいます。
「景気がいいと言われても、実感がない」というのが、世間の大方の声のようですが、皆の実感の方がホントではないか?故意的にアベノミクスをよく見せようとしているのではないか?色んな憶測が出てきます。
真実がきちんと私たちの耳に入ることはあるのでしょうか?