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Report: Government Shutdown Cost US Economy $3 Billion
『報告:政府のシャットダウンはアメリカ経済に30億ドルの損失を作った。』
みなさんこんにちわ。最近ニュースでよく『シャットダウン』と言う言葉を聞きます。シャットダウンとは、何なのでしょうか?また、どうしてシャットダウンが起きてしまうのでしょうか?
VOAニュースで、シャットダウンによって引き起こされた経済損失がどの程度だったのか、記事が出ていますので見てみましょう。
January 28, 2019 VOA NWES より 抜粋
Sentenceを分解して訳してみましょう
The longest-ever partial U.S. government shutdown
cost the country’s economy $3 billion
in lost economic activity that won’t be recovered,
the Congressional Budget Office concluded Monday.
【英文訳】
これまでで最も長い一部のアメリカ政府のシャットダウンは、喪失した経済活動によって、アメリカ経済に取り戻すことのできない30億ドルの損失を出したとCBOは28日に結論付けた。
【Vocabulary】
longest-ever:過去最長の
cost+人 + B:人に負担(B)をかける・人に犠牲(B)を払わせる・人に(B)を失わせる
例)Climbing the mountain alone is very dangerous, it may cost you your life.(その山を一人で登るのは危険だ。君はそれで命を落とすかもしれない。)
Congressional Budget Office(CBO ):議会予算局=アメリカ連邦議会の付属機関で、予算に対する基本データや予算上の政策に関する情報を議会に提供する機関。
The CBO said its assessment of the effects of the 35-day shutdown on the U.S. economy, the world’s largest, showed that $3 billion in economic activity was lost in the waning days of 2018 after the government closures took effect December 22, and another $8 billion in January, extending to last Friday when the shutdown was ended.
The CBO said
its assessment of the effects of the 35-day shutdown on the U.S. economy,
35日間のシャットダウンのアメリカ経済に与える影響の CBOのの査定は、
the world’s largest,
(アメリカ経済は)世界で最も大きなものなのであるが、
showed that
以下のように示した。
$3 billion in economic activity was lost in the waning days of 2018
2018年暮れには、30億ドルの経済活動が失われた
after the government closures took effect December 22,
12月22日の政府閉鎖の実施後に
and another $8 billion in January,
そして、さらに80億ドルが1月に
extending to last Friday when the shutdown was ended.
シャットダウンが終わった先週の金曜日まで延長しながら。
【英文訳】
アメリカ議会予算局(CBO)の査定は、35日間続いたシャットダウンによりアメリカ経済は、アメリカ経済は世界でもっとも強いものであるが、12月22日の政府閉鎖の実施から2018年年末までで30億ドルの損失、延長された1月からシャットダウン終了時の先週金曜日まで80億ドル損失の影響を受けたと示した。
【Vocabulary】
wane:【weɪn】(ウェイン):〔季節が〕終わりに近づく・衰えていく・徐々に弱くなる、
closure:【klˈəʊʒə】(クロージャー):閉鎖
シャットダウンとは
アメリカでは、来年の予算を決めるのは議会です。大統領は、その決定した予算案に対して反対の時には、拒否権が施行でき、大統領が拒否権を施行すれば予算は成立しません。
予算案が議会で決まらなければ、予算が使えなくなります。運営に必要なお金が使えないので、政府が行う様々な行政活動ができなくなります。例えば、国立公園や国立の図書館の運営、入国審査、パスポートやビザの発給業務などができずに、その機関を閉鎖してしまう、これがシャットダウンです。
今回のシャットダウンの原因
今回のシャットダウンは、メキシコとの国境での不法移民政策について、トランプ大統領と民主党がもめたことが原因です。
トランプ大統領はメキシコ国境での壁を作るのに必要な57億ドルを要求しましたが、民主党議員(Democrats)は、国境の壁建設に予算を使う事を反対。
民主党議員は、他のセキュリティー対策(security measures)、例えば、空港での入国管理の徹底、国境での係員の増加、違法な国境越え監視モニターの設置の増加などには積極的に予算を組むとしたものの、メキシコ国境沿いの壁建設費を出す事には反対しました。
シャットダウンによる経済的損失
CBOによると、シャットダウン時の、一時解雇(furlough)や無給だった800,000人の連邦政府の職員(federal workers)には、今後、給料の払い戻しがあるので、その分の経済損失は、回復できると見込んでいます。しかし、それを差し引いても、30億ドルの損失はあるだろうとCBOは見ています。
シャットダウンにより最も大きな経済的打撃を受けたのは、保障(compensation)の受け取りが遅れた連邦政府職員と、シャットダウン中に仕事を失った民間部門(private-sector)で働く人たちで、彼らには、失われた収入の埋め合わせ(recoup)はありません。
CBOによると、シャットダウンによる影響とそれがどの期間まで及ぶのかは、かなり(considerable)不確実(uncertainty)であるとのこと。閉鎖に伴う間接的なマイナスの影響については不確実なのです。
CBOによると、30億ドルの損失は、2019年の19兆円以上のGDP(gross domestic product)の0.02%の縮小になるとのこと。
今後、メキシコの壁はどうなるのか
現在まだ、メキシコ国境沿いの壁建設についてのトランプ大統領と民主党との同意は得られていませんが、トランプ大統領と共和党、民主党の代表は、シャットダウンを一旦終わりにさせました。また、アメリカとメキシコの国境における安全策(security provisions)について交渉する超党派の委員会(bipartisan panel)を作りました。