アメリカ・アトランタで警察官が黒人男性を射殺したニュースです。事件の詳細や警官の罪について載っていたので見てみましょう。
目次
今日の英語ニュース
Garrett Rolfe, who has already been fired, faces 11 charges related to Rayshard Brooks’ death. If convicted, he could face the death penalty.
The case comes amid US protests over police killings of black Americans.
Officer Brosnan – who has already been placed on administrative leave – will be charged with assault for standing on Mr Brooks’ shoulder as he lay dying.
Vocabulary
charge:罪
convict:有罪と宣告する
death penalty:死刑
debate:【dɪbéɪt】:討論する・実行する・論議する
administrative leave:休職=普通公務員などに適応されるもので、休職中も、給料などは支払われる。
Sentenceを分解して訳してみましょう
Garrett Rolfe
ギャレット・ロルフ警官は
彼はすでに解雇されているのだが、
faces 11 charges related to Rayshard Brooks’ death.
レイシャード・ブルックスさんの死に関連した11個の罪に直面している
Garrett Rolfe, who has already been fired, faces 11 charges related to Rayshard Brooks’ death. If convicted, he could face the death penalty.
【英文訳】
ギャレット・ロルフ警官は、すでに解雇されているのだが、レイシャード・ブルックスさんの死に関連した11個の罪に問われている。
If convicted, he could face the death penalty.
もしも、有罪になったら、彼は、死刑を求刑されるかもしれない。
The case comes amid US protests over police killings of black Americans.
この事件は、アメリカの警察が黒人を殺したことについての抗議の中で起きた。
【英文訳】
もしも、有罪になったら、ギャレット・ロルフ警官は、死刑を求刑されるかもしれない。この事件は、警察が黒人を殺したことでアメリカで抗議が展開されている最中に起きた。
Officer Brosnan
ブロスナン警官は
– who has already been placed on administrative leave –
彼はすでに休職を取っているが、
will be charged with assault
は、暴行で起訴されるだろう
for standing on Mr Brooks’ shoulder
ブルックスさんの肩の上に立ったことで
as he lay dying.
ブルックスさんが倒れて死んでいる時に。
【英文訳】
ブロスナン警官ー彼はすでに休職を取っているがーブルックスさんが倒れて瀕死の時に、ブルックスさんの肩の上に立った暴行で起訴されるだろう。
※– who has already been placed on administrative leave -の部分は、前後をダッシュ―で囲んで、Officer Brosnanについて補足説明しています。
ダッシュについての詳しい説明はこちらでしています。
※will は助動詞で未来の予測を表します。一般的に助動詞の「推測」や「可能性」の確信の強さは、
次の様な順番(低い→高い)があります。
(弱)could → might → may → can → should → would → will → must(強)
ここのwill で、ブロスナン警官が起訴されるのはほぼ間違いないというニュアンスが表現されています。
また、
If convicted, he could face the death penalty.
もしも、有罪になったら、彼は、死刑を求刑されるかもしれない。
では、could が使われており、その可能性は先ほどのwill よりも低いということが表現されています。
英語ニュースによりますと
黒人男性アトランタ警察に射殺される
6月12日、アフリカ系のアメリカ人・レイシャード・ブルックスさん(27)は、飲酒運転の疑いで拘束しようとした警官に抵抗し、警官の銃で撃たれて死亡した。
警察官は死刑の可能性
黒人男性ブルックスさんを射殺したギャレット・ロルフ警官は、すでに解雇されているが、黒人男性の死に関連した11個の罪(charge)に問われている。もしも、有罪になったら、ギャレット・ロルフ警官は、死刑(death penalty)を求刑されるかもしれない。
倒れている黒人男性にさらに暴行する警官
また、事件当時そばにいたブロスナン警官は、ブルックスさんが倒れて瀕死(lay dying)の状態の時に、ブルックスさんの肩の上に立っているのがビデオで確認されており、暴行罪で起訴される見込みである。
アトランタの警察官が殺人罪(homicide)で起訴された(be prosecuted )のは今回が9回目である。
黒人男性はどうして射殺されたか
事件の詳細
射殺された黒人男性ブルックスさん(27)は、ウェンディーズ・レストランのドライブスルーレーンで、車内で眠っていたため通報された。そして警官による飲酒テスト(sobriety test)を受けた。
ブルックスさんは武器の捜査(weapons search)に同意し(consent) 、身分証明書(identification)を提示し、警官に従っている(comply)ことが40分のビデオで示されている。
しかし、警官がブルックスさんに手錠をかけようとした時、ブルックスさんは奮闘し、ロルフ警官にパンチをし、ブロスナン警官のスタンガンをつかんで、逃げている。
その後、ブルックスさんは、背中に2回の銃弾を受け、臓器の損傷(organ injuries)と失血( blood loss)により亡くなった。また、1発の警察弾丸が目撃者の車両に命中し、運転手が重体である。
どうして警察官の罪は重くなるのか?
警察の規定では、無抵抗の者に攻撃してはならない。
今回、ブルックスさんは警官のスタンガンを奪ったが、スタンガンは武器として致命的なものではない。
ブルックスさんが逃げていた。
ブルックスさんが背中から射殺された。
などで警察は罪が重くなる。
また、ブルックスさんの救急活動をすぐに行わないばかりか、すでに横たわっているブルックスさんの肩を蹴ったことも、重要視されている。
アメリカでBlack Lives Matterの抗議が盛んな中での事件
この事件は、ミネソタ州ミネアポリスの黒人男性ジョージ・フロイドさんの警察による死の抗議が盛り上がっている渦中で起こっている。フロイドさんの事件では、4人の警官が第2級殺人罪や殺人支援容疑で起訴されている。
警察官側の反論
ロルフ警官側の弁護士は、ブルックスさん側さんが警官に対して「突然、暴力的に攻撃したのだ」と反論している。
事件現場では抗議活動があり、その後何者かによってレストランは放火された。
ブルックス氏が亡くなったウェンディ・レストランには、約1,000人による抗議活動がなされた。その後ウェンディ・レストランは何者かの放火によって焼かれた。
A Wendy’s restaurant burns in Atlanta after the shooting of a black man outside the drive-through who had fallen asleep in his car.
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— SkyNews (@SkyNews) June 14, 2020