脳梗塞が疑わる若い男性の画像

Science & Health

コロナで若者が脳梗塞【英語メディアで読む】

Young and middle-aged people, barely sick with covid-19, are dying of strokes

『若い人、中年の人で、コロナの症状が軽い人が、脳梗塞で死んでいる。』

コロナウイルス感染症によって、若い人たちが脳梗塞にかかり、死んだり、後遺症を残しているという記事です。新型コロナウイルスが世界の中で最も多く流行しているアメリカでの話です。

さっそく記事を見てみましょう。

2020.April 25 Washington Post より

今日のSentence

Doctors sound alarm about patients in their 30s and 40s left debilitated or dead. Some didn’t even know they were infected.

Reports of strokes in the young and middle-aged are the latest twist in our evolving understanding of the disease . The numbers of those affected are small but nonetheless remarkable because they challenge how doctors understand the virus. Once thought to be a pathogen that primarily attacks the lungs, it has turned out to be a much more formidable foe — impacting nearly every major organ system in the body.

Vocabulary

debilitate:【dɪbílətèɪt】(ディァテイト):衰えさせる・衰弱させる

stroke:脳卒中・脳血管疾患=脳の血管が詰まったり破れたりして脳に損傷が起こること。脳血管疾患は日本の死因の第3位。(平成29年の人口動態統計より)

be latest twist:最新の展開

twist:曲がり・開店・もつれ・展開

evolve:徐々に発展する・ 展開する・ 進展する

remarkable:【rɪmάɚkəbl】(リーカブル):注目すべき・驚くべき・珍しい

challenge:~に異議を申し立てる・~に疑念を抱かせる

pathogen:【pˈæθədʒən】(サジェン):病原体

primarily:主に・元来・最初は・基本的に

turn out to~:結果的に~となった・結局~である

lung:肺

formidable:【fˈɔɚmɪdəbl】(ォーミダブル)手ごわい・恐るべき・手に負えそうもない

foe:【fóʊ】(フォウ):敵

Sentenceを分解して訳しましょう

Doctors sound alarm about

医師は警告を鳴らした

patients in their 30s and 40s left debilitated or dead.

衰弱したまま または、死んでしまった 30代40代の患者について

Some didn’t even know they were infected.

感染していたことすら知らなかった者もいた

英文訳

Doctors sound alarm about patients in their 30s and 40s left debilitated or dead. Some didn’t even know they were infected.

医師は、30~40代の患者で、重症で回復していない人や死亡した人について警告をした。その中には、自分が感染していたことすら知らなかった者もいた。

 


Reports of strokes in the young and middle-aged are the latest twist

若い、中年の脳卒中の報告は、最近の展開である

in our evolving understanding of the disease .

我々のこの病気の理解が進展している中での

英文訳

Reports of strokes in the young and middle-aged are the latest twist in our evolving understanding of the disease .

若い人や中年の人の脳卒中の報告は、COVID-19の理解が進んでいる中での最近の展開である。

 


The numbers of those affected are small

影響を受けた人の数は少なくても

but nonetheless remarkable.

しかし、にもかかわらず 注目すべきである.

 

Once thought to be a pathogen that primarily attacks the lungs,

かつては、基本的に肺を攻撃する病原体であると思われていた

it has turned out to be a much more formidable foe

それは、もっと手ごわい敵であるということがわかった

— impacting nearly every major organ system in the body.

衝撃をあたえながら、ほとんどすべての大きな器官で 体の中の

英文訳

The numbers of those affected are small but nonetheless remarkable . Once thought to be a pathogen that primarily attacks the lungs, it has turned out to be a much more formidable foe — impacting nearly every major organ system in the body.

脳卒中になった人の数は少ないが注目すべきである。
かつては、基本的に肺を攻撃する病原体であると思われていたが、新型コロナウイルスは、体の中のほとんどすべての器官を侵す手ごわい相手だったのだ。

記事によりますと

新型コロナウイルスは肺炎だけではない・脳梗塞にも注意

最近では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により脳梗塞が起こることが指摘されている。

ニューヨークで最も大きな医療機関であるマウント・シンナイ(Mount Sinai)病院の 内科医であるJ Mocco氏は、COVID-19が流行しているこの3週間で、脳血栓で運ばれてきた人数が32件以上と普段の2倍になっていることを指摘する。その多くの患者がCOVID-19の陽性者である。

マウント・サイナイ病院のコロナで脳梗塞の5ケース

神経科医(neurologist)であるトーマス・オックスリー Thomas Oxley医師によると、マンハッタンにあるマウント・サイナイ病院(Mount Sinai Beth Israel Hospital)に比較的若い新型コロナウイルス陽性者が脳梗塞になった事例が5件あったという。

そのうちの一人である44歳の男性は、これまで既往歴はなかった。ニューヨークのロックダウン中に、家の中でいつも通りに過ごしていたのだが、急に体の右側が動かしにくい、口が動かしにくく話せないなどの症状でマウント・サイナイ病院に運ばれてきた。これらは、左側の脳に梗塞(blockage )が起こっている兆候である。検査の結果、この脳梗塞の44歳の男性は新型コロナウイルス感染症が陽性(COVID-19 positive)であった。

 

その他、アメリカの主要な病院では、コロナウイルスに感染している30代40代の脳梗塞の事例が少なからず報告されている。アメリカの主要医療機関は、新型コロナウイルスが脳梗塞を起こした事例をもとに、新型コロナウイルスが体の中でどのように行動するかの考察を公表する予定である。

脳梗塞5ケースの経過

以下の5ケースは、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン(New England Journal of Medicine )にマウント・サイナイ(Mount Sinai)病院のチームから報告される予定である。

33歳 COVID19陽性 脳梗塞

37歳 COVID19陽性 脳梗塞

39歳 COVID19陽性 脳梗塞

44歳 COVID19陽性 脳梗塞

49歳 COVID19陽性 脳梗塞

全員家に居る時に「ろれるがまわらない(slurred speech)」「混乱(confusion)」「顔の片側のゆるみ (drooping on one side of the face)」「片側の手の麻痺(numb)」などの突然の症状に襲われた。

死亡=1人

入院中(hospitalaized)=2名 うち1人はリハビリを開始。

退院=1人

33歳の女性のみ話すことができている。

33歳の女性の場合、既往歴はなし、1週間前から頭痛と咳があった。28時間の間に(Over the course of 28 hours)、彼女はろれつが回らなくなり、左側に麻痺(numb)がおこった。

病院についた時、彼女は、CT検査を受け、脳内に2つの血栓と、肺に「すりガラス状の影」(”ground glass”)があった。肺の不透明なCT像「すりガラス状の影」はCOVID-19の典型的な兆候(hallmark )である。

彼女は、血栓を取り除く治療を施され、10日後に退院できるほど回復した。

武漢でも脳梗塞の事例があった

武漢(Wuhan)でも、新型コロナウイルス感染症で入院中の患者が脳梗塞になったという報告がある。(※Sherry H-Y Chou, a University of Pittsburgh Medical Center neurologist and critical care doctor)

 

肺炎だけじゃない新型コロナウイルス感染症の怖さ

新型コロナウイルスは、基本的に肺(lung)を攻撃すると思われていたが、ほとんどすべての器官を攻撃しうる恐ろしい(formidable)ウイルスであることが、最近分かってきている。

 

新型コロナウイルスと脳腫冠動脈閉塞

血液の供給(blood supply)を突然妨げる梗塞は、 様々な問題を引き起こす。小さな血栓ならば24時間以内に取り除けば後遺症は残らないが、大きな血栓ならば、致命的(catastrophic)になる可能性がある。

分析では、新型コロナウイルス感染症の患者の脳梗塞は、脳主幹動脈閉塞(large vessel occlusionsまたはLVOs)という閉塞が多い。脳主幹動脈閉塞とは脳に酸素や栄養を送っている太い血管が詰まり、脳の主要な部分への血液供給ができなくなり脳の広範囲を壊死させうるという致命的なものだ。

 

多くの研究者たちは、新型コロナウイルス患者の脳梗塞は、全身にできた血栓に由来するものと推測している。

血管の壁にできた血栓は、血液の流れに乗って肺にたどり着き、肺塞栓(pulmonary embolism)を引き起こし呼吸停止(arrests breathing )を引き起こす。心臓の近くにできた血栓(Clots )は心筋梗塞起こし、脳へ運ばれた血栓は脳梗塞(stroke)を引き起こす。

 

 

ニューヨークでは、家庭での死亡が通常の4倍に

新型コロナウイルス感染症がニューヨークで流行している現在、通常より4倍の死亡者が自宅から救急車で運ばれているが、突然の脳梗塞が死亡原因である可能性を多くの医師は感じている。

しかし、解剖(autopsies)はほとんど行われないので、真相のほどはわからない。

普通の脳梗塞は高齢者、新型コロナウイルスの脳梗塞は若者

ニューヨーク大学の神経学(neuroradiology )の教授Jabbour 氏と助教授のEytan Raz氏は、新型コロナウイルス感染症は、脳梗塞についての従来の常識をくつがえしているという。

新型コロナウイルス感染では50代、40代、30代で致死的な脳梗塞を起こしているが、普通ならその年齢で脳梗塞はほとんど起こらないとRaz氏は言う。大きな血管に閉塞が起こるのは、一般的には若くても60歳からだ。

COVID-19で脳梗塞になった人は、COVID-19がなくて脳梗塞になった人よりも、平均して15歳も若い。また、COVID-19で脳梗塞になった人にはもともと既往歴がなかった。これは思いもかけない出来事(happenstance)だとMocco氏は言う。

 

新型コロナウイルス感染症による脳梗塞の病理的特徴

Jabbour 教授は、普通の脳梗塞は動脈(arteries)で起こるものだが、COVID-19による脳血栓は、静脈(veins)でも起こっている。また、患者の中には、脳に大きな血栓が1個以上できていて、それは通常ではあまりないものである。

新型コロナウイルスの患者にできる血栓は、新型コロナウイルスが直接血管を攻撃したからなのか、それとも新型コロナウイルス感染者の免疫システムが血管を攻撃してしまったのか (“friendly-fire problem”)は、今のところ分かっていない。

 

 

脳梗塞の症状が出たら、急いで救急車で病院に

Oxley氏は、「脳血栓を取り除く確実な方法はあり、脳血栓は治療可能な病気であることを忘れないでほしい。早期治療が肝心になる。理想的には6時間以内に、遅くても24時間以内には治療を始めなけばならない。要するに、脳梗塞の症状が現れたら、すぐに救急車(ambulance )を呼ばなくてはいけない。」と注意を喚起している。



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