新型コロナウイルス感染症、世界での拡大に歯止めが効きませんが、接触感染が感染の拡がりを招いている側面もあるようです。さっそく記事を見てみましょう。
目次
今日のSentence
Like many respiratory viruses, including flu, Covid-19 can be spread in tiny droplets released from the nose and mouth of an infected person as they cough. A single cough can produce up to 3,000 droplets. These particles can land on other people, clothing and surfaces around them, but some of the smaller particles can remain in the air. There is also some evidence that the virus is also shed for longer in faecal matter, so anyone not washing their hands thoroughly after visiting the toilet could contaminate anything they touch.
It is worth noting that, according to the Centers for Disease Control and Prevention, touching a surface or object with the virus and then touching one’s own face “is not thought to be the main way the virus spreads”. Even so, the CDC, the World Health Organization and others health authorities, have emphasised that both washing one’s hands and cleaning and disinfecting frequently touched surfaces daily are key in preventing Covid-19’s spread. So although we still don’t know exactly how many cases are being caused directly by contaminated surfaces, experts advise exercising caution. 2020.3.17 BBCニュースより
Vocabulary
respiratory :呼吸器系の【形容詞】
flu:インフルエンザ
Covid-19:新型コロナウイルス感染症(Covid-19とは、新型コロナウイルスSARS–CoV–
droplet【droplet】(ドロップレット):小さい水滴・飛沫
up to~:~にいたるまで・最大で
shed:【ʃéd】(シェッド):流す・落とす・放つ・影響を与える
faecal matter:【fíːkl】(フィークル):糞便の物
It is worth noting that~:~に注目する価値がある・注意する価値がある
Centers for Disease Control and Prevention CDC:アメリカ疾病予防管理センター=保健福祉省所管の感染症対策の総合研究所:アメリカ国内外を問わず、人々の健康・安全の保護を主導する機関。情報の提供と、健康の増進が目的。重大な疾病の調査・対策を講じる上で主導的な役割を果たす。
disinfect:【dìsɪnfékt】(ディシインフェクト):消毒する・殺菌する
記事の中で紹介されていた研究結果は、以下のサイトで閲覧できます。参考になさってください。
「一回の咳で3,000個の水滴(飛沫)が出ることもある。」は、こちらのNCBIに載っています。
「小さな飛沫は空気中に漂う可能性がある。」という研究はこちらのNCBIに載っています。
「糞便口中にウイルスがある可能性がある。」という研究はこちらのnature medicineに載っています。
※National Center for Biotechnology Information(NCBI)は、アメリカ合衆国の国立衛生研究所 (NIH) の下の国立医学図書館 (National Library of Medicine; NLM) の一部門として 1988年11月4日に設立された機関。本部はワシントンD.C.近郊のメリーランド州ベセスダ。
「SARSやMARS は、金属・ガラス・プラスチックの上で最長9日間生きられた。」と言う研究は、The journal hospital infectionに載っています。
「エアロゾルの生存期間や空気中での動きなどの詳しい様子」はCDCのAerosolsにとても詳しく載っています。
「アルコールや家庭用漂白剤で表面を消毒すれば効果がある。」はScience Directに詳しく載っています。
Sentenceを分解して訳してみましょう
Like many respiratory viruses, including flu,
インフルエンザを含む多くの呼吸器系のウイルスの様に
Covid-19 can be spread in tiny droplets released from the nose and mouth of an infected person
新型コロナウイルス感染症は、感染した人の鼻と口から放たれた小さな水滴の中で広がる可能性がある。
as they cough.
彼ら(感染した人)が、咳をした時に。
英文訳
Like many respiratory viruses, including flu, Covid-19 can be spread in tiny droplets released from the nose and mouth of an infected person as they cough.
新型コロナウイルス感染症は、インフルエンザを含む多くの呼吸器系のウイルスの様に、感染した人咳をした時に鼻と口から出る飛沫の中で広がる可能性がある。
A single cough can produce up to 3,000 droplets.
一回の咳は、3,000個のまでの飛沫を生産する可能性がある。
These particles can land on other people, clothing and surfaces around them,
これらのつぶは、他の人、洋服、周りの物の表面に着地する可能性がある
but some of the smaller particles can remain in the air.
しかし、いくつかのより小さい水滴は空気中に残る。
英文訳
A single cough can produce up to 3,000 droplets. These particles can land on other people, clothing and surfaces around them, but some of the smaller particles can remain in the air.
一回の咳は、3,000個のまでの飛沫を出す可能性がある。これら飛沫は、周りの他人、洋服、物の表面に着地する可能性があり、より小さい水滴は空気中に残ることもある。
There is also some evidence that the virus is also shed for longer in faecal matter,
ウイルスがより長い間、糞便物のなかに落ちるという証拠もある。
so anyone not washing their hands thoroughly after visiting the toilet
トイレに行った後に、手を洗わない人は誰でも
could contaminate anything they touch.
彼らが触ったものすべてを汚染させる恐れがある。
英文訳
There is also some evidence that the virus is also shed for longer in faecal matter, so anyone not washing their hands thoroughly after visiting the toilet could contaminate anything they touch.
ウイルスがより長い間、糞便物中にいるという証拠もあり、トイレに行った後に手を洗わない人は誰でも、触ったものすべてを汚染させる恐れがある。
It is worth noting that, according to the Centers for Disease Control and Prevention、
touching a surface or object with the virus and then touching one’s own face “is not thought to be the main way the virus spreads”.
Even so, the CDC, the World Health Organization and others health authorities,
have emphasised that both washing one’s hands and cleaning and disinfecting frequently touched surfaces daily
are key in preventing Covid-19‘s spread.
【英文訳】
アメリカ疾病管理予防センターによると、ウイルスに汚染されている物の表面をさわり、自分の顔を触ることは、このウイルスの主な感染経路とは思われてはいない事は事実である。それでも、アメリカ疾病管理予防センターと世界保健機関と他の健康機関は、手を洗う事とよく触る場所を毎日きれいにして消毒することを推奨しているのだが、それは、新型コロナウイルス感染症を防ぐ鍵である。
記事によりますと
大気中・物の表面・糞便中にいる新型コロナウイルス
新型コロナウイルス感染症(covid-19)が世界で止まらない。その原因は、飛沫感染とされており、感染者が咳をした時に、新型コロナウイルスは空中に飛び散る。また、飛び散った後に周りの物にも付着したり、空気中にも漂う。糞便中にも新型コロナウイルスは存在する事がわかってきており、トイレで用を済ませた後に手を洗わなければ、新型コロナウイルスの伝播者になりうる。
SARSやMERSは体外で最長9日間生きた
ウイルスは、人間の体の外でどのくらいの期間生きられるのだろうか?重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)といった他のコロナウイルスは、消毒し(disinfect)なければ、金属やガラス、プラスチックの上で最長9日間生きられという研究結果がある。また、最長(up to)28日間生きるウイルスもあるという。
Covid-19を引き起こすSARS-CoV-2はど「どこ」で「どのくらい」生きるのか
一般的にコロナウイルスは、いろんな場所で生き残る (survive)ことができると言われている。どこで、どれくらいの期間生きる残るのかが、感染力に影響する。
新型コロナウイルス~空気中では数時間生きる
SARS-CoV-2は、せきの飛まつの中で最長で3時間生存でき、1~5マイクロメートル(人間の髪の毛の幅の30分の1)の細かい飛まつは、空気中に数時間とどまる。
新型コロナウイルス~物の表面には数日間も生きる
US National Institutes of Health (NIH)の研究では、段ボール(cardboard)に付着したSARS-CoV-2は最大24時間、プラスチック(plastic)やステンレス(stainless-steel)の表面では、新型コロナウイルスはなんと2~3日間生存することがわかった。
段ボールよりも、表面がつるつるしているドアノブ(door handles)やプラスチックでコーティングされたデスク( plastic-coated or laminated worktops)などの硬い表面でより長く生存する。
感染予防は物の表面を消毒すれば効果的
感染予防には、62~71%のアルコールや過酸化水素0.5%が含まれる漂白剤、0.1%の次亜塩素酸ナトリウムが含まれる家庭用漂白剤で、身の回りの、特にみんながよく使う場所の表面を消毒すれば効果的だ。
服など消毒しにくいものの表面で、新型ウイルスがいつまで生存するかは分かっていない。
そう言えば
感染経路がわかれば、予防を適切にできて感染拡大を抑えることができます。飛沫感染を意識したsocial distanceやマスクだけではなく、接触感染を意識した『ものにできるだけ触らない』『手はマメに洗う』『手で鼻や目を触ったりしない』『身の回りのものの表面は消毒する』などに気をつけることが大事です。
表面に付いたウイルスが 数日単位で生き残るという事は、例えば「郵便物や宅配物」「スーパーの棚の商品」などの表面も危険かもしれません。
信頼できる感染経路の情報を取り入れ、それに沿った予防をし、パンデミックを乗り越えたいですね。
みなさまも、どうぞご自愛ください。