Students worldwide are skipping class Friday and take to the streets to protest their governments’ failure to take sufficient action against global warming.
The coordinated”school strikes,” was inspired by 16-year-old Swedish activist Greta Thunberg, who began holding solitary demonstrations outside the Swedish parliament last year.
Since then, the weekly protests have snowballed from a handful of cities to hundreds, driven by social media-savvy students and dramatic headlines about the impact of climate change.
・環境問題についての英単語がたくさん出てきます。
・世界中の若者の大きなうねりが感じられる記事です。
Vocabulary
failure to~:~ができないこと・~を怠ること
take to the streets:街頭で抗議デモをする・デモ行進を行う
coordinate :連動する・統合する・まとめる・連帯した
be inspired by~:~に端を発する・~に始まる・~に刺激[触発]される
solitary:【sɑ́lətèri】(サリテリ):単独の・一人の
a handful of~:一握りの・わずかな[少数の]
social media-savvy:ソーシャルメディアに精通した
dramatic headlines:目に焼き付く見出し・芝居がかった見出し
Sentenceを分解して訳してみましょう
Students worldwide
are skipping class Friday
and take to the streets
to protest their governments’ failure to take sufficient action against global warming.
【英文訳】
世界中の学生たちは、政府が地球温暖化について十分な対策をとらないことに抗議するため、金曜日の授業を休んで街頭でデモ活動をしている。
The coordinated “school strike”
was inspired by 16-year-old Swedish activist Greta Thunberg,
who began holding solitary demonstrations outside the Swedish parliament last year.
【英文訳】
世界で連帯した「学校のストライキ」は16歳のスウェーデンの活動家グレタ・トゥーンベリさんから端を発している。グレタ・トゥーンベリさんは、昨年スウェーデンの国会の外で1人でデモを始めた学生である。
関連記事「オーストラリア学生|全国でストライキ・気候変動訴え」2018.11.30
Since then,
the weekly protests have snowballed from a handful of cities to hundreds,
driven by
social media-savvy students
and dramatic headlines about the impact of climate change.
【英文訳】
それ以来毎週行われる抗議集会は、ソーシャルメディアに精通した学生たちと気候変動の影響についての目に付く見出しに駆り立てられ、数百の都市で開催されるまでに数が雪だるま式に増えた。
記事によりますと
Fridays for Future~学生たちによる学校ストライキ
15日の金曜日には、世界中の学生たちが、「政府が地球温暖化に十分な対策をしていない」と抗議し学校を休んでデモ行進を行いました。
この学生らによる“school strikes”「学校ストライキ」 は、世界中に広がりを見せています。
世界で起こっている学生たちの地球温暖化に対する抗議活動は、Fridays for Futureとも呼ばれていて、今や世界で最も大きな国際的な動きの一なっています
学生たちの地球温暖化のデモは、スウェーデンの16歳の活動家グレタ・トゥーンベリさんから端を発しています。
活動を一人で始めたグレタさん
グレタ・トゥーンベリさん(16)は、昨年スウェーデン国会の外前で1人でデモを始めた学生で、国がもっと気候変動について積極的な行動を起こすべきであると訴えていました。
グレタ・トゥーンベリさんは、ノーベル平和賞への推薦も受けましたが、世界経済フォーラム(World Economic Forum)で、今年「私が毎日感じている地球温暖化についての恐れを皆さんにも感じてもらいたい。」と、議員たちを前に訴えています。
その時のグレタさんの演説は、こちらで見られます。
ベルリンでは1万人の若者の抗議者が集結
ベルリンでは、学生たちが
“There is no planet B”『地球は一つしかない。代わりになる地球Bというものはない。』
“Climate Protection Report Card: F”『気候を守る科目の成績は、F(落第)』のスローガンを掲げながら、メルケル首相のオフィス前まで行進しました。
この集会の主催者で大学生のCarla Reemtsmaさん(20)は、ソーシャルメディアを使って、若者にデモを呼びかけたと言います。直接、遠い場所にいる世界中の学生たちに呼びかけることができたのは、ソーシャルメディアの力が大きかったそうです。また、Carla Reemtsmaさんは、 50 WhatsApp のグループに所属していて、これを使い1日に3万件のメッセージを処理していたとのこと。『世界中でみんなが集まることが大切。多くの人に影響を与えることができるから。』とOrganizerさんは言います。

夜を照らす地球上の明かり
若者の行動に反対する大人も
もちろん、子どもたちが学校を休んで行う抗議活動に、反対する大人たちもいます。「子どもたちは、学校で勉強をすべきだ。」と。
例えば、ドイツの 企業優先(pro-business)の自由民主党(Free Democratic Party)のChristian Lindner氏は、「子どもには、地球全体の関係性はわからない。技術的な問題や経済的な問題も含め地球全体を見るのは難しい。それは、専門家の仕事だ。」と抗議に参加する若者を批判します。
若者の抗議を支援する大人も
学生のストライキを批判する大人がいる一方で、支援する大人もあり、イギリス、フィンランド、ドイツでは、学生を支援する署名が多数集まっているとのことです。
ベルリン大学 応用科学(Applied Sciences)の教授Volker Quaschning氏は、「我々は専門家である。そして、この学生の抗議は正しい。学生らの勇気(bravery)を応援する」と、23,000人のドイツ語を話す科学者(German-speaking scientists)が学生の運動を支援する書面に署名しているとのことです。
各国の動き
ドイツの首相(German Chancellor )メルケル氏とフランスの大統領マクロン氏も、彼らの政策は地球温暖化政策に十分ではないと批判を受けているのですが、学生運動に対して好意的にとらえています。
フランスでは、活動家のグループが、「政府は気候変動について十分な対策をしていない」として、裁判をおこしているとか。
ドイツでは環境団体と専門家が、ドイツ政府の石炭と天然ガスを今後数十年使用する計画に反発しています。活動家たちは、パリ協定の目標を達成させるためにドイツのような先進国は、2040年までには完全に『脱炭素化』(fully “decarbonize”)するべきだと訴えています。。
また専門家は、『再生可能エネルギー(renewable energy )への移行・強化』『消費過剰文化(over-consumption culture)を控える』『食事の在り方を変える』などが地球温暖化ガス放出(greenhouse gas emissions)を削減するのに必要だと訴えています。
記事では、アメリカ大統領の次期候補者たち(U.S. presidential hopefuls)が、気候変動対策のキャンペーンを計画しており、この議論はもっと広がりそうだとしています。
また、ベルリンでの抗議活動の主催者の一人であるLuisa Neubauerさんは、「5月のヨーロッパの選挙では、未来に対して計画性がない党に投票したいのか、皆に考えて欲しい。政治家は、若者に耳を傾けるべきだ。」と言っています。
そう言えば
学生たちによる地球温暖化対策にもっと力を入れて!のデモ、日本でも行われたようです。