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遠い親戚のDNAが40年前の連続殺人犯につながった|US

 

『ほとんどの白人のアメリカ人のDNAは、遺伝子データーベースを通じて特定できる。』

(写真)=Louis III, Duke of Württemberg の家系図

1970年代の未解決事件・遠い親戚のDNAから解決?!

みなさんこんにちは。今日は、New York Times の記事を取り上げます。

ゴールデン・ステイト・キラーという1970年~1980年代でアメリカに起こった連続殺人レイプ事件を知っていますか?今日は、その捜査方法についての記事です。

当時全米を震撼させた恐ろしい連続殺人事件。必死の捜査にもかかわらず犯人は特定できず、その事件は迷宮入りとなっていました。

しかし、事件から何十年もたった今年4月25日に、この未解決だった殺人や強姦、強盗事件の容疑者として元警官のジョセフ・ジェイムズ・ディアンジェロ容疑者(72)が逮捕されました。

犯人特定の決めてになったのは、他人の大量のDNAデータだったと言います。

アメリアでは、自分の祖先を知るサービスが今トレンド?

「犯人特定と、他人の大量のDNAデータ」がどう関連するのでしょうか?

今、アメリカでは、自分の起源や遺伝情報を調べる企業が、流行していると言うのです。

記事の中にも出てきますが、23andMe(23と私)や Ancestry.com(アンセストリー・ドットコム)などのDNA検査をしてくれる企業に、ネットから申し込み、自分の唾液などを送付することで、自分の先祖や遺伝的な情報を教えてもらえると言うサービスが流行ってきているようです。

その様なサービスに登録し自分のDNA検査をした人は、なんとアメリカで既に1000万人を超えているとか。

DNA調査サービスでアメリカの白人のほとんどが特定できる?

研究によりますと、サービス利用をしている多くは白人で、そのため、北ヨーロッパを先祖とするアメリカ人のDNA情報がたくさん集積されているとのことです。このサービスでは、自分の先祖を知ることができるのですが、北ヨーロッパを先祖とする人たちのDNA情報がたくさんあるので、例え自分は、DNAを調べるサービスに登録してなくても、自分の遠い親戚にあたる誰かがそのサービスを受けていた場合、その家系図を利用して、自分もその家系に入っているという事が知られてしまうと言うのです。

話題になっているゴールデン・ステイト・キラー事件、犯人は誰だかわからずに何十年も謎のままでした。しかし、捜査当局は事件現場から採取した犯人のDNAを保管してあり、科学技術の発展とともに、DNAの調査で一連の事件が同一犯であることが後にわかっています。そして今回は、捜査当局は、GEDmatchというDNAを調べるサービスを使って、その犯人のDNAと遠い親戚にあたる人を割り出し、その家系図を用いて容疑者を絞り、ジョセフ・ジェイムズ・ディアンジェロ容疑者(72)にたどり着いたのです。

ジョセフ・ジェイムズ・ディアンジェロ容疑者に、目星をつけた捜査当局が、彼が捨てたごみから彼のDNAを採取したところ、みごとに犯人のDNAと一致し、逮捕に至ったと報道されています。

自分の知らない遠い親戚から、自分を特定できるという、SFのような話ですし、DNAという究極の個人の秘密が危うくなったという、ちょっと恐ろしい気もします。

この記事が、ニューヨークタイムズやその他のメディアで取り上げられていたので、見ていきたいと思います。

今日のSentence

The genetic genealogy industry is booming. In recent years, more than 15 million people have offered up their DNA — a cheek swab, some saliva in a test-tube — to services such as 23andMe and Ancestry.com in pursuit of answers about their heritage.

But as these registries of genetic identity grow, it’s becoming harder for individuals to retain any anonymity. Already, 60 percent of Americans of Northern European descent — the primary group using these sites — can be identified through such databases whether or not they’ve joined one themselves, according to a study published today in the journal Science.

The science involves a search for third cousins. To identify a person through a DNA sample, an investigator uploads a previously analyzed genetic sequence to a database. The goal is to find someone who shares enough DNA to place them in the third cousin or closer range. Most of us have at least 800 people out there, somewhere in the world, who fall into this category. So long as one of these people is in a database, a skilled sleuth may be able to use other publicly available information to start building a family tree and figure out the person’s actual identity.

genealogy:【dʒìːniάlədʒi】(ジニラジー):家系調査、系図作成、先祖探し・ファミリーヒストリー

a cheek swab:ほほの粘膜を綿棒などでぬぐい取った検体。

swab:【swάb】(スッブ):綿棒・綿棒などで咽などをこするまたは薬を練ること

saliva:【səlάɪvə】(サイバ):つば・唾液

test-tube:試験管

heritage:〔人が生まれながらにして持つ〕地位・立場・遺産・先祖伝来のもの

23andMe:個人のDNAの検査をしてくれるカルフォルニアにある企業。2006年~

Ancestry.com個人のDNAの検査をしてくれる企業・2006年~

両社とも、大手で人気である。自分の先祖を辿り、家系図などをつくってくれる。

anonymity:【`ænəníməṭi】(アナマティー):匿名

retain:【rɪtéɪn】(リイン):保持する

primary【prάɪmeri】(プイマリー):最初の・主な

third cousins:3代目のいとこ:

first cousin=祖父母が同じいとこ

second cousin=曾祖父・母(ひいおじいさん・ひいおばあさん)が同じいとこ

third cousin=高祖父母(ひいおじいさんとひいおばあさんの父と母)が同じいとこ

upload下位のコンピューターから、中央または上位のコンピューターにデータやプログラムを送ること。パソコンから、インターネットのサーバーに情報を送ることを指すことが多い。

genetic sequence:遺伝子配列

sleuth:【slúːθ】(スルース】:探偵

Sentenceを分解して訳してみましょう

The genetic genealogy industry is booming.

In recent years, more than 15 million people have offered up their DNA

a cheek swab, some saliva in a test-tube

to services such as 23andMe and Ancestry.com

in pursuit of answers about their heritage.

遺伝的に家系を調べる産業は人気になってきている。最近では、1500万人以上の人が自分たちのDNAを、ほほの粘膜を綿棒でぬぐい取ったり、唾液を試験管に入れ、自分たちの起源を求めて、23andMe Ancestry.com などのサービスに提供している。


But as these registries of genetic identity grow,

it’s becoming harder for individuals to retain any anonymity.

Already, 60 percent of Americans of Northern European descent

— the primary group using these sites —

can be identified through such databases

whether or not they’ve joined one themselves,

according to a study published today in the journal Science.

しかし、この様な遺伝特定サービスの登録が成長するに従い、個人が匿名性を保持するのが難しくなってきている。これらのサービスサイトの主なユーザーである北ヨーロッパの子孫であるアメリカ人の60%が、この様なデーターベースを通じて特定できるようになっている。サイエンス誌に発表された今日の調査によると、自分がこのサービスに登録してなくても、自分の遺伝や先祖は特定されるのである。


The science involves a search for third cousins.

To identify a person through a DNA sample,

an investigator uploads a previously analyzed genetic sequence to a database.

その科学技術は、3世代のいとこを探すことも含む。DNAサンプルを通じてある個人を特定するために、1人の調査官は、事前に分析された遺伝子配列をデータベースにアップロードする。


The goal is to find someone who shares enough DNA to place them in the third cousin or closer range.

Most of us have at least 800 people out there,

somewhere in the world, who fall into this category.

So long as one of these people is in a database,

a skilled sleuth may be able to use other publicly available information to start building a family tree

and figure out the person’s actual identity.

その目的は、特定されるDNAと3代目のいとこまたは同様の範囲に相当する誰かを探すことである。私たちのほとんどが、世界のどこかに少なくとも800人の3代目のいとこにあたる遠い親戚を持っている。そのうちの一人がデータベースに情報がある限り、熟練した捜査官は、他の公的に入手できる情報を使い、家系図を作り、その人物を特定できるだろう。


今日の記事は、少し長いので、次回に引き継ぎます。



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