ノーベル経済学賞を受賞

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ノーベル経済学賞・経済発展と気候変動・技術革新の統合

Yale’s Nordhaus and NYU’s Romer win Nobel Economics Prize for work on climate and tech innovation

『イエール大のノードハウス氏とニューヨーク大のローマー氏が気候と技術革新でノーベル経済学賞を受賞』

 

 

みなさんこんにちは。10月8日には、ノーベル経済学賞が発表されました。2018年のノーベル経済学賞を受賞したウィリアム・ノードハウス氏とポール・ローマー氏、2人のアメリカ人の業績とはどのようなものなのでしょうか?記事を見てみましょう。

今日は、CNBCからの記事を抜粋しています。

9th.October 2018  CNBC より

今日のSentence

Americans William Nordhaus and Paul Romer won the 2018 Nobel Economics Prize for work in integrating climate change and technological innovation into economic analysis, the Royal Swedish Academy of Sciences said on Monday.

Nordhaus, of Yale University, was the first person to create a quantitative model that described the interplay between the economy and the climate, the academy said.

Romer, of New York University’s Stern School of Business, has shown how economic forces govern the willingness of firms to produce new ideas and innovations, laying the foundations for a new model for development, known as endogenous growth theory.

 

Vocabulary

William Nordhaus:ウィリアム・ノードハウス教授(イエール大学の経済学の教授)

Paul Romer:ポール・ローマー教授:(ニューヨーク大学の経済学の教授)

Nobel Economics Prize:ノーベル経済学賞

integrate:【ínṭəgrèɪt】(ンテグレイト):統合する・まとめる・積分する

Royal Swedish Academy of Sciences:スウェーデン王立科学アカデミー:スウェーデン王立アカデミーの1つ。自然科学と数学の発展を目的とした活動を行っている。ノーベル賞 の受賞者を選考する委員会がある。本部は、スウェーデン・ストックホルム。

quantitative:【kwάnṭətèɪṭɪv】(クンタテイティブ)量の、量に関する、量的な

interplay:【ɪ́ntɚplèɪ】(ンタープレイ):相互作用

New York University’s Stern School of Business:レナード・N・スターン・スクール:ニューヨーク大学(New York University)の経営大学院(MBA)。スターン・スクール(Stern School)、またはスターンSternNYU Stern)と呼ばれる場合が多い。1900年に設立された世界最古のビジネス・スクール。現在では全米トップ10のビジネス・スクールの一つ。

economic forces:経済的要因

govern:【gˈʌvɚn】(バン)左右する・決定する・影響を与える・制御する・(…を)決定する

willingness:【wɪ́lɪŋnəs】(ィリングネス):意欲

lay the foundation:基礎を築く

endogenous:【endɑ́dʒənəs】エンジェナス:内因性の・内から生じる

 

Sentenceを分解して訳して訳してみましょう

Americans William Nordhaus and Paul Romer

won the 2018 Nobel Economics Prize

for work in integrating climate change and technological innovation into economic analysis,

the Royal Swedish Academy of Sciences said on Monday.

アメリカのウィリアム・ノードハウス氏とポール・ローマー氏は、気候変動や技術革新を経済分析に統合した功績で、2018年のノーベル経済学賞を受賞したと、スウェーデン王立科学アカデミーは月曜日に発表した。

 


Nordhaus, of Yale University, was the first person

to create a quantitative model

that described the interplay between the economy and the climate,

the academy said.

イエール大学のノードハウス氏は、経済と気候の相互関係を記した量的モデルを作った初めての人である、とスウェーデン王立科学アカデミーは言った。

 


Romer, of New York University’s Stern School of Business, has shown

how economic forces govern the willingness of firms to produce new ideas and innovations,

いかに経済的要因が 左右するか  企業が新しい考えや技術革新を生み出そうとする熱意を

laying the foundations for a new model for development,

known as endogenous growth theory.

 

laying の部分は、分詞構文の形になっています。Romer has shown laying the foundations for a new model for development, known as endogenous growth theory.   

ピンクの下線部   が副詞句となって、 shown を修飾しています。「『内生的成長理論』として知られる発展のための新しいモデルの基礎を築きながら、ローマー氏は示してきた。」の意味になります。

分詞構文についてはこちらを参照
ポイントを示す女の子のイラスト

 

ニューヨーク大学スターン・スクールのローマー氏は、「内生的成長理論」として知られる発展のための新しいモデルの基礎を築いて、企業の新しい考えや技術革新を生み出そうとする熱意に、経済的要因がどれだけ影響を与えるかを示してきた。

 

 

ざっくり記事の背景🐷

米エール大のウィリアム・ノードハウス教授の「環境経済学」

ウィリアム・ノードハウス氏(エール大学提供)=ロイター

ウィリアム・ノードハウス氏(エール大学提供)=ロイター

ウィリアム・ノードハウス教授は、(William Dawbney Nordhaus)1941年生まれ現在77歳。アメリカニューメキシコ生まれで、現在イエール大学(Yale University)の経済学の教授(Professor of Economics)です。

ウィリアム・ノードハウス教授の研究は、「気候変動を長期マクロ経済分析にくみこんだ」(integrating climate change into long-run macroeconomic analysis)というものです。要するに、地球温暖化などの気候変動と長期間で見た経済との関係についての研究で、今回ノーベル経済学賞を受賞しました。

ウィリアム・ノードハウス教授は、化石燃料の燃焼量などを数値化して、経済成長の1つの要素として分析する手法を考案したそうです。従来は、国内総生産(GDP)などが経済成長を図る指針だったのですが、ウィリアム・ノードハウス教授は、経済成長と気候変動を関連付けて、定式化したことが新しいと言えます。

環境問題と経済の発展の関係を研究してきたノードハウス教授は、「炭素税の導入」を唱えたり、「各国が温暖化ガスの排出量を減らすための費用の算出法」も考案したそうです。

また、「国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP)」など国際的な議論にも影響を及ぼしたとのこと。

ノードハウス教授の確立した「統合評価モデル」は気候変動の影響を評価するため世界中で用いられているとのことです。

こちらが、ウィリアム・ノードハウス教授の「経済学的観点から地球温暖化問題の最適解を探る」の翻訳本です。本によると経済成長と地球温暖化対策は両立できるらしいです。

 

以下に、The Novel Prize の公式サイトから、今回のノーベル経済学賞について、ウィリアム・ノードハウス教授の研究概要がのっていたので紹介します。

Climate change – Nordhaus’ findings deal with interactions between society and nature. Nordhaus decided to work on this topic in the 1970s, as scientists had become increasingly worried about the combustion of fossil fuel resulting in a warmer climate. In the mid-1990s, he became the first person to create an integrated assessment model, i.e. a quantitative model that describes the global interplay between the economy and the climate. His model integrates theories and empirical results from physics, chemistry and economics. Nordhaus’ model is now widely spread and is used to simulate how the eco- nomy and the climate co-evolve. It is used to examine the consequences of climate policy interventions, for example carbon taxes.

気候変動―ノードハウス氏の、社会と自然の相互関係に関する発見。ノードハウス氏は、化石燃料を燃やすことが、地球温暖化につながっているのではないかと言う心配が、科学者たちの間に次第に増してきた1970年代に、この課題について研究することを決めた。1990年の半ばに、彼は”integrated assessment model”を作った初めての人となった。言い換えれば、地球的な経済と気候の相互作用を示した量的モデルを作った。彼のモデルは物理、化学、経済学からの学説と実証的な結果を統合する。ノードハウス氏のモデルは、今や広く拡まり、いかに経済と気候が共に発展するかを、見せるのに使われている。ノードハウス氏の研究結果は、たとえば、二酸化炭素税などの 気候政策の結果を調べるのに使われている。

 

 


ポール・ローマー氏=ロイター

ポール・ローマー氏=ロイター

 

ポール・ローマー氏の「内生的成長理論」とは

ポール・ローマー氏は、1955年生まれの62歳。現在ニューヨーク大学の教授です。経済学の研究で有名な他にも、オンラインで教材を提供したり、世界銀行のチーフエコノミストを務めたこともあるそうです。お父さんは、元コロラド州知事だったとか。

ローマ-氏の理論は「内生的成長理論」と呼ばれ、各国の成長戦略に大きな影響を与えたとされています。

以下にThe Novel Prize の公式サイトから、今回のノーベル経済学賞について、ポール・ローマー教授の研究概要がのっていたので紹介します。

Technological change – Romer demonstrates how know- ledge can function as a driver of long-term economic growth.When annual economic growth of a few per cent accumulates over decades, it transforms people’s lives. Previous macroeconomic research had emphasised technological innovation as the primary driver of economic growth, but had not modelled how economic decisions and market conditions determine the creation of new technologies. Paul Romer solved this problem by demonstrating how economic forces govern the willingness of firms to produce new ideas and innovations.

「技術的変化」ーローマー氏は、知識がいかに長期の経済成長を刺激する機能となるかを示してきた。年間数パーセントの経済成長が10年以上積み重なったら、それは、人々の生活を変える。以前のマクロ経済の研究は、技術革新を経済成長の根本の原動力として強調してきた。しかし、経済的決定と市場の状況が、いかに新しい技術の創造を決定するかについては示してこなかった。ポール・ローマー氏は、いかに経済的要因が企業の新しいアイデアや技術革新を生み出原動力に影響を与えるかについて示し、この問題を解いてきた。

 

要するに、以前は、技術革新が経済発展を起こしてきたとされるが、ローマー氏が提唱した学説では、「経済状況や政策の良し悪しで、(economic forces=経済要因により)企業が技術革新ができるかどうかが決まってくる」と言うようなことでしょうか。

 

 

2人の受賞に対して、選考委員会では、

The contributions of Paul Romer and William Nordhaus are methodological, providing us with fundamental insights into the causes and consequences of technological innovation and climate change. This year’s Laureates do not deliver conclusive answers, but their findings have brought us considerably closer to answering the question of how we can achieve sustained and sustainable global economic growth.

「ポール・ローマー氏とウイリアム・ノードハウス氏の貢献は、私たちに技術革新と気候変動の原因と結果についての基礎的な洞察を提供してくれた。今年の受賞者は、最終的な解答を出したわけではないが、ポール・ローマー氏とウイリアム・ノードハウス氏の研究は、私たちに、いかに安定的で、持続可能な世界規模での経済成長を成し遂げるかについてのかなり近い答えを出してくれた。」

と、選考委員会の授賞理由について述べています。

 

そう言えば

授賞式は12月10日にストックホルムで開くかれるそうです。賞金は900万スウェーデンクローナ(約1億1200万円)で、それをを2人で分け合うとのことです。



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