大阪なおみとセレナ・ウイリアムズの試合

US

【海外メディアから英語を学ぶ】大阪なおみと戦ったセレナの怒りのわけとは?

Serena Williams is calling out sexism in tennis. Here’s why.

みなさんこんにちは。全米オープン女子シングルスでは、大阪なおみ選手が優勝。日本初のグランドスラムの優勝となりました。おめでとうございます。

決勝戦で大阪なおみ選手が戦ったのは、大阪なおみ選手が小さなころから、憧れとしていたセレナ・ウイリアムズ選手。

セレナ・ウイリアムズ選手は、23回ものグランドスラム優勝の記録を持ち、テニス界の女王、レジェンドです。1年前に出産をしましたが、見事な復帰ぶりを見せています。

今回のUSグランドスラムは、ウイリアムズ選手のペナルティー、審判への罵倒、表彰式での観客のブーイングと異様な雰囲気になってしまっていました。

大声で叫んでいたウイリアム選手。その理由を探してみました。

1.セレナ・ウイリアムズ選手がぺナルティーを受けた経緯

2.テニスのルール
3.どうして「性差別」なのか。ウイリアムズ選手の主張
4.みんなの反応
5.他の女子選手の戸惑い
6.フランス大会ではウイリアムズ選手の服装が論争に

September 10, 2018 CNN より

『大阪なおみ・全豪オープン優勝』

セレナ・ウイリアムズ選手がぺナルティーを受けた経緯

セレナ・ウイリアム選手は、今回の全米オープン決勝戦で、ペナルティーを3回受けています。どんな経緯で、ペナルティーを受け、何点失点したのでしょうか?試合の経緯を見てみましょう。

CNNの記事によりますと

Ramos first gave Williams a code violation warning for coaching after he ruled that her coach, Patrick Mouratoglou, gave her hand signals from the stands.

Then she got a point penalty for smashing her racket, followed by a game penalty for verbal abuse after she confronted the umpire.

審判のラモス氏(Ramos)は、パトリック・ムラトグルー(Patrick Mouratoglou)コーチがウイリアム選手にスタンドから手でサインを送ったとしてウイリアムズ選手にコーチングの警告を与えた

それから、彼女はラケットをたたき壊したとしてポイントペナルティーを受けた。

次に審判に対し逆らったとしてゲームペナルティーを受けた。

ポイントやゲームとは?テニスのルールはどうなっているの?

テニスの得点は?

相手の打ったボールを返せなかった時に、相手に1点が入ります。

4点取れば、1ゲームとることができます。

その繰り返しで、6ゲーム(4点×6ゲーム)とれば、1セットとれます。

今回の試合の場合女子は、3セットマッチ。(先に2セット問った方が勝ち)

1ポイント×4=1ゲーム

1ゲーム×6=1セット

2セット先に取れば勝ち

とテニスは、長い試合時間がかかります。

今回ウイリアムズ選手は、最終的にゲームペナルティーを受けました。4点獲得すれば、1ゲームをゲットできるので、4点分失ったと言うわけです。

ウイリアムズ選手は、

“You stole a point from me and you are a thief,” Williams told Ramos prompting the game penalty ruling.

「あなたは、私からポイントを奪った。泥棒だ。」とラモス審判にその場で詰め寄りました。

 

Williams accused umpire Carlos Ramos of sexism after she was handed a series of code violations during Saturday’s match.

また、試合後にも、ウイリアムズ選手は、ラモス審判を性差別者だと非難しています。

性差別?! ウイリアムズ選手の主張とは

セレナ・ウイリアムズ選手は、審判がWilliams 選手に立て続けに、違反を取ったことについて”sexism ”つまり、性差別であると訴えています。

どうして、この違反判定が性差別になると言うのでしょうか?記事を見てみましょう。

試合後の記者会見でセレナウイリアムズ選手は、

“I’m here fighting for women’s rights and for women’s equality and for all kinds of stuff.”He’s never taken a game from a man because they said ‘thief.’ For me it blows my mind. But I’m going to continue to fight for women,”

「私は、女性の権利と女性の平等と色んなもの(all kinds of stuff)のために戦ってここにいるの。審判は、男子選手が『泥棒』と言ったと言う理由で、ゲームペナルティーを与えたりはしない。私にはそのペナルティーは痛かったわ。しかし、私は女性のために戦い続ける。」

と、審判は、男性が審判に暴言を吐いてもペナルティーを下さないのに対して、女性にはペナルティーを与えている。これは、性差別(sexism)であると訴えています。

また、セレナ・ウイリアムズ選手を応援する形で、元テニスプレーヤのビリー・ジーン・キング(Billie Jean King)さんは、

When a woman is emotional, she’s “hysterical” and she’s penalized for it. When a man does the same, he’s “outspoken” & and there are no repercussions. Thank you, Serena Williams, for calling out this double standard. More voices are needed to do the same”

「女性が感情的になる時には、『あの女はヒステリックだ(hysterical)。』としてそれに対して罰が与えられる。男性が同じことをしたら、「あいつは、率直だ(outspoken)。」とされ、何もおとがめ(repercussions)は無い。ありがとうセレナ・ウイリアムズ。このダブルスタンダードに声を上げてくれて。同じようなことをするには、(同じように仕返しをするには)もっと大きな声が必要。」とツイートしています。

 

CNNのスポーツリポーターChristine Brennanさんは、

・・ women are not being treated equally in the tennis world.
We know that there’s quite a history to it. Think of John McEnroe, think of Ilie Nastase, Jimmy Connors, Andre Agassi. These men all berated chair umpires, famously so. Commercials have been made. McEnroe has done, ‘you can’t be serious’ and all the other tirades, top of his lungs over the years and none of them received a game penalty,” Brennan said.

「・・・女性はテニスの世界では平等に扱われていない。歴史を見ればわかる。ジョンマッケンロー選手(John McEnroe)、イリ・ナスターゼ選手(Ilie Nastase)、ジミー・コナーズ選手( Jimmy Connors)、アンドレ・アガシー(Andre Agassi)を見れば明らかだ。彼らは、みんな主審(chair umpires)をののしる事で有名だ。広告にもなっている。マッケンロー(McEnroe)もやっている。別に深刻になる必要はないし、長年みんな大声で非難(tirades)してきた。でも、誰もゲームペナルティーを食らった人はいない。」

と言っています。

以上のように、男性がテニス試合中に審判に逆らってもペナルティーは出されないのに、今回のセレナ・ウイリアムズ選手へのペナルティーは、おかしい、性差別であるとの声が高まっているようです。

一方、国際テニス連盟( International Tennis Federation)

Mr. Ramos undertook his duties as an official according to the relevant rule book and acted at all times with professionalism and integrity.”

ラモス審判は、経験のある審判でルール―にのとってプロとしてにまた誠実(integrity)に、審判を行っただけで、どうしてこのような騒ぎになるのか信じられないとしています。

テニスの審判・例えばこんな風に男女で違っている

その他にも、記事では、テニス試合中の判定の違いが、男女であると例を取り上げています。

女子選手の服装や更衣についても差別?

上記のように、男性は今まで審判に文句を言ったりしても、ペナルティーをかけられなかった。なのに今回のウイリアムズ選手には厳しいペナルティーが付けられたと言う件の他にも

例えば、今回の全米オープン選で、アリーゼ・コルネ(Alize Corne)選手が、休憩後にコートに戻ったとき、シャツを前後ろ逆に着ていたことに気づき、急いでその場で、シャツを脱いで、前と後ろを正しく着かえた時にも、ペナルティーを受けています。

しかし、男性の選手がコートで着替えても何の問題も起こらないそうです。

またジョコビッチは、上半身裸でコート脇座っている写真が載っていますが、上半身裸ですら、何のおとがめがなかったのはおかしい。女性との違いがひどすぎるとの声も上がっているようです。

Alize Cornet is penalized for fixing her top

However, male players have changed shirts many times on court without a problem.

Novak Djokovic stayed in court while John Millman of Australia left the pitch to change his shirt due to the humidity during a US Open Men’s singles quarter-finals match on Wednesday.

セレナ・ウイリアムズ選手に対するフランス大会でのドレスコード

また、

選手は、セレナ・ウイリアムズ選手には、フランス大会での嫌な思い出もあるようです。

というのも、セレナ・ウイリアムズ選手は、フランス大会の時には、キャットスーツを着て出場しました。出産後の血栓を防ぐためのものだという事のようですが。もともと、フランス大会には、ドレスコードは無いのにもかかわらず、フランステニス連盟は、ウイリアムズ選手がキャットスーツで出場した後に、テニストーナメントで、このような体にフィットしたウェアは禁止すると言う新しいドレスコードを作りました。

In May, Williams wore a black catsuit at the French Open that helped her blood circulation after a difficult childbirth last September. Her Nike outfit, which she said was inspired by the movie “Black Panther,” was praised by her fans but had tennis officials shaking their heads.

5月 ウイリアムズ選手は黒のキャットスーツをフランス大会の初日に着てきた。昨年9月の彼女の出産のあとの血液循環を助けるために。彼女のナイキのユニフォームは映画Black Panther「ブラックパンサー」から、刺激を受けたと彼女は言っている。選手のファンからは称賛されたが、テニス協会tennis officialsからは、首を振られた。

 

さらに、全仏オープン(Roland-Garros)側は、セレナ・ウイリアムズ選手のキャットスーツについて

players “must respect the game and the place.

「選手は、試合と場所に敬意を評さなければならない。」と主張しています。

 

このフランステニス連盟の発言に、批判的な人たちは、

Respect, yeah right, these people huffed. How about respecting a woman’s discretion to wear what she wants for a sporting match? What about respecting that the catsuit is functional.

スポーツの試合で着たいものを着るのと言う女性の裁量(a woman’s discretion)への敬意についてはどうなのか。キャットスーツが機能的だとすることへの敬意は?と批判している人たちは怒っている(huff)。

 

そう言えば

セレナ・ウイリアムズ選手の怒った様子は、とても激しいものでした。せっかく大阪なおみ選手が冷静に素晴らしいプレーを一貫して行い、素晴らしい優勝を果たしたのに、ウイリアムズ選手の騒動で、大阪なおみ選手の輝かしい優勝が薄らいだような残念な気持ちで、記事を追ってみました。

しかし、ウイリアムズ選手にはそれまでにもいろいろな経緯があったようです。

日本では、公の場で、特に有名な人が、そして女性が、あれほどまでに大きな声を上げて自分の主張を述べることはまずありません。もしも同じようなことを、公の場で行ったのなら、日本国じゅう、凄いブーイングの嵐で、その人は社会的にほぼ抹殺されるほどのひどい仕打ちにあう事間違いなし。みんな怖くてそんなことできません。

別に有名でなくても、普段の生活の中で、私も性差別を感じることはありますが、私なんか、声を上げるどころか、へらへらしてやり過ごすのが、おちです。

何かの差別と戦うときは、あれほどの勢いや力強さも必要なのだと、ウイリアムズ選手を見て思いました。身体だけでなく精神的にも強い女性であるのだと思います。また、そんな彼女を応援する社会があるのだと、日本との文化の違いを感じた記事でした。

 



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