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Japan OKs 1st Anti-Smoking Law, but Seen as Lax and Partial
みなさん。こんにちは。「英語ニュースを読もう!」です。
英語で書かれたニュースを読んで、英語の長文読解に挑戦していきましょう。
今日は、日本の受動喫煙防止法成立のニュースです。受動喫煙とは、英語でどう表現するのでしょうか?新しい法律の内容は?その法律が Lax(ゆるい) とはどういうことでしょうか?
記事を見てみましょう。
✂今日のSentence📎
Japan on Wednesday approved its first national legislation banning smoking inside of public facilities, but the watered-down measure excludes many restaurants and bars and is seen as toothless.
The legislation aims to lower secondhand smoking risks ahead of the 2020 Tokyo Olympics amid international calls for a smoke-free Games. But ruling party lawmakers with strong ties to the tobacco and restaurant industries opted for a weakened version.
🗒Vocabulary📏
watered-down:水を割る、水で薄める、(…を)手かげんして述べる、(…の)効果を弱める
exclude:【eksklúːd】(エクスクルード)除外する・締め出す
toothless【túθləs】(ツゥースレス)歯のない・威力のない・権限がない
secondhand smoking risks:受動喫煙の害
amid:【əmíd】(アミッド):~の真ん中で・~の最中に
Games:=ここでは、東京オリンピックの事
opted for~:~に決める・~を選ぶ
🔧Sentenceを分解して訳してみましょう🛠
Japan on Wednesday 日本は水曜日に
approved its first national legislation その初めての国の規制を承認した
banning smoking inside of public facilities, (その規制とは)喫煙を禁止する 公的施設の中で
but the watered-down measure しかし、手ぬるい方法は
excludes many restaurants and bars 排除した、多くのレストランとバーを
and is seen as toothless. また、(その手ぬるい方法は)威力がないと見られている
andは、excludes many restaurants and bars と is seen as toothless.を結んで、「また」や「そして」の意味になります。ここでは、measure excludes ・・・and is seen・・・・と、「方法は除外して、and(そして) 見られている。」と言う感じです。
訳📝 日本は水曜日に、公的施設中で喫煙を禁止する初となる国の規制を承認した。しかし手ぬるいその方法は、多くのレストランとバーを排除しており、威力がないと見られている。
The legislation aims to lower secondhand smoking risks ahead of the 2020 Tokyo Olympics amid international calls for a smoke-free Games. But ruling party lawmakers with strong ties to the tobacco and restaurant industries opted for a weakened version.
その法律は、タバコがないオリンピックへの要求が国際的に広がる中で、来たる2020年の東京オリンピックに向けて、受動喫煙のリスクを低くする事が目的である。しかし、タバコとレストラン産業に強いつながりを持つ与党議員は、規制力の弱い法律を採用した。
記事の背景
受動喫煙防止法成立
日本は初めて、レストランやバーでの喫煙を禁止する法案を承認したが、それは、少し手ぬるいと見られているようである。
その法案は( legislation)、国際的な禁煙ムードの中で、2020年東京オリンピックに向け受動喫煙のリスクを減らす事が目的である。しかし与党議員(ruling party lawmakers )は、タバコとレストラン産業に強いつながりを持っているので、より緩やかな法案を選択した。(opted)
先月、東京都は独自に、より厳しい条例(ordinance)を 制定した。(enacted)その条例は、従業員がいるすべての飲食店(eateries)での喫煙を禁止する。従業員がいる飲食店の割合は、東京の飲食店の84%になる。
しかしそれでもまだ、多くの例外が認められていて、2020年の東京オリンピックは、完全な「タバコ・フリー」(タバコからのフリーと言う意味で、タバコが無いということ)にはならないだろう。
日本は、『タバコ天国』とよく言われる。この法律以前には、受動喫煙(secondhand smoke)を規制する法律はなかった。WHOによると、受動喫煙の害から人々を守る事については最も遅れている国である。
受動喫煙防止法の詳細
受動喫煙防止法では、学校、病院、公的機関(government offices)での屋内( indoor)での喫煙は禁止される。
また、飲食店内の喫煙も禁止されるが、既存する飲食店のうち客間の広さが100平方メートル未満(less than 100 square meters )の店は、その規制から免除される。また、それに該当する飲食店数は半数以上に上る。新設される飲食店はすべて禁煙となる。
違反者(violators)には、タバコを吸った客に対して最大30万円、タバコを吸うのを許した飲食店に対して最大 50万円の罰金(fines)が科せられる。
その法律は、段階的(in phases)に施行され、東京五輪・パラリンピック開催前の2020年4月に全面施行(implemente)される。
厚生労働省(The health ministry)のもともとの草案(initial draft bill )は、これより厳しいものだったが、国会のレストラン産業への配慮(sympathetic to the restaurant industry)より反対された。
日本のタバコ事情
日本では、成人の5分の1( a fifth of adults)が喫煙者である。
多くのオフィスでは喫煙は、「喫煙ルーム」や「屋外」で行うようになっている。また、多くの自治体では、公共の場での屋外の喫煙も徐々に制限している。
しかし、日本のレストランやバーでは喫煙を認めており、それが受動喫煙の機会となっている。
ホントに日本はタバコ天国なの?
タバコを取り巻く環境と言うのは、この10年ぐらいで大きく変わりましたね。
再放送のテレビドラマなどを見ていると、俳優がタバコを吸っているシーンをよく見かけます。今では、ほとんどタバコを吸うシーンは見られなくなったように思います。
日本は『タバコ天国』と言われているとありましたが、果たして本当にそうなのでしょうか?
今年1月に香港に、5月にパリに行ってきましたが、香港もパリもタバコ時事は東京よりもはるかにゆるいと実感しました。
確かに飲食店では、禁煙が進んでいるようでしたが、外では場所をかまわず吸いたい放題でした。
香港では、「喫煙していい場所が」道路にあり、そこには大きな灰皿が置いておてあります。その灰皿は、数十メートル間隔で置いてあって、いつでもどこでも喫煙できる感じでした。
パリでは、道に灰皿すらありませんでした。「じゃ、タバコを吸える場所はどこにもないの?」と思われるかもしれませんが、そうではなくて、外ならどこでもタバコを吸っていいんです。しかも灰皿は、「街」。要するに、みんな道路に吸殻をポイっと捨てているんです。
日本は、法律こそ遅れてはいるけれど、タバコが厳しく言われるようになってから、屋外やレストランなどで迷惑なタバコはほとんど感じなくなりました。皆さん、ご自身で規制しているように思います。